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第179回は、2025年12月22日発刊の『2025年 アトピー性皮膚炎の患者調査』です!
アトピー性皮膚炎と診断され、その治療のために現在医療機関を受診している男女806人(最年少18歳、最年長83歳)を対象にアンケート調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの安田俊に調査のポイントをインタビューしました!
安田俊 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Pharmaceuticals & Medical
主任 安田俊
—Profile—
2019年の入社後、ケミカル分野で主に市場調査を担当。
現在は、医薬品領域において、抗体医薬品、ペプチド医薬品、再生医療、放射性医薬品など、多様なモダリティを対象に、市場動向や研究開発動向、企業動向に関する調査に携わっている。
―なぜ、今回アトピー性皮膚炎に関するの調査を実施しようとしたのですか?
安田:アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能異常や免疫応答異常により、慢性的な皮膚炎と強いかゆみを特徴とする疾患で、小児から成人まで幅広い年齢層にみられ、患者さんのQOLや社会生活に大きな影響を及ぼしています。
治療の基本はスキンケアと外用薬ですが、症状が悪化した中等症以上の患者さんでは、免疫抑制薬、生物学的製剤、JAK阻害薬などの全身療法が選択されます。近年は新薬の上市が相次ぎ、治療選択肢は大きく広がっています。
実際、全身療法をみると、前回2019年の調査時点では生物学的製剤は「デュピクセント」のみでしたが、その後3剤が追加され、現在は計4剤となりました。また、内服薬では「リンヴォック」「オルミエント」「サイバインコ」といったJAK阻害薬が登場し、治療環境は大きく変化していると考えられます。
こうした背景を踏まえ、本調査では治療実態や治療満足度、副作用の状況などどのように変化しているのかに着目し、調査を実施しました。
―では、この調査で明らかになったことはどのようなことですか?
安田:まず、アトピー性皮膚炎の治療状況について、過去3か月以内の状況をみると、塗り薬の使用率が9割以上と最も高く、次いで飲み薬が約6割となっています。注射薬や紫外線療法はいずれも5%程度にとどまりました。
併用状況では、「塗り薬+飲み薬」と「塗り薬のみ」で9割近くを占めており、外用療法を軸とした治療が行われている実態がうかがえます。
また、治療の最終ゴールについてみると、医師と共有している目標としては「薬を使いながら、症状がほとんどなく、日常生活に支障がない状態にすること」が最多でした。一方、患者さん自身が目指しているゴールでは、「薬を使わなくても、症状がほとんどなく、日常生活に支障がない状態にすること」が最も多く、患者さん自身のほうがやや高い目標を設定している印象でした。
―このほか、調査のポイントとして、注目してほしいところはありますか?
安田:はい、今回新たに追加した内容として、生物学的製剤およびJAK阻害薬に関する調査結果にも注目していただきたいと思います。
まずJAK阻害剤についてはでは現状、承認からの期間がまだ短いこともあり、現状、今回の調査対象806名のうち、使用経験がある方は88名(約1割)でした。一方で、中等症以上に限定すると約2割と、やや高い傾向が見られました。
使用理由としては、「直前の治療薬の効果が不十分・減弱した」「効果が高いと認識していた」といった点が上位に挙げられました。また、使用後の評価では効果の高さや利便性が評価され、約8割が「他の患者さんにも勧めたい」と回答しています。
次に注射薬についてですが、処方のほとんどが生物学的製剤であり、なかでも「デュピクセント」の使用が特に多い結果でした。生物学的製剤の使用経験者は、調査対象者全体で1割強、中等症以上では2割近くと、やや高い傾向がみられます。
使用評価では、「アドトラーザ」「イブグリース」「デュピクセント」は効果そのものの高さが特に高く評価されています。さらに、「ミチーガ」については、効果に加えて根本的に治る可能性や利便性も評価され、8割が『他の患者さんに勧めたい』と回答しており、製品ごとの評価軸の違いも確認できました。
―今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?
安田:はい、アトピー性皮膚炎の治療実態や治療満足度の変化について、806名の患者さんの傾向・分析や回答データが把握できるといった点で、非常に有用であり、実務に活用できるデータとして、高く評価いただいております。
今回はほんの一部のみのご紹介となりましたが、実際のレポートでは、
「診断されるまでの経緯」
「薬物治療で困っていること」
「今後の治療に期待していること」
など、有用なデータ・分析を数多く掲載しております。
ご興味・ご関心をお持ちいただけましたら、実際のレポートをオンラインミーティングなどでご覧いただきながらご案内することも可能です。
ご希望がございました際には、弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 アトピー性皮膚炎の患者調査」レポートは絶賛発売中です。
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