TOPICS

2019.03.13

★Chemical Web News★ ~#009

NEWS

 *TOPICS*************************************************************************

〔モビリティ産業〕
┗カネカ、エポキシ樹脂用改質剤の生産能力を増強(2019/2/8)
┗クラレ、耐熱性ポリアミド樹脂で日本サーモスタットより「ベストパートナー賞」金賞を受賞(2019/2/25)
┗AGC、トヨタ自動車より「グローバル貢献賞」など3部門を受賞(2019/3/5)

〔電子産業〕
┗ユニチカ、優れた帯電防止性と密着性を有するコート剤「ATシリーズ」を新たに開発(2019/1/28)
┗日本ゼオン、カーボンナノチューブの環境生分解性に関する共同研究を開始(2019/2/4)
┗昭和電工、HDDの次世代記録技術MAMR対応のHDメディアを開発、出荷開始(2019/2/21)

********************************************************************************

 

〔モビリティ産業〕

▽▽カネカ、エポキシ樹脂用改質剤の生産能力を増強(2019/2/8)▽▽

カネカは、エポキシ樹脂用改質剤「カネエース MX」について、既に既存設備がフル稼働の状況にあり、今後、世界的に大きな需要の拡大が見込まれることから、高砂工業所にて生産設備の増設を決定。約16億円を投資し、2020年7月に稼動する予定となっている。
同改質剤は、エポキシ樹脂が本来持つ耐熱性を損なうことなく、靭性や耐久性を高めることが可能な製品。自動車構造接着剤や風力発電の羽用接着剤などの強化材としてグローバルに販売が拡大しており、同社は2025年に売上高200億円を目指している。

 

▽▽クラレ、耐熱性ポリアミド樹脂で日本サーモスタットより「ベストパートナー賞」金賞を受賞(2019/2/25)▽▽

クラレは、耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」が、世界的な自動車用冷却部品メーカーである日本サーモスタットの自動車用冷却系部品の開発に多年に渡り貢献したとして、同社から「ベストパートナー賞」の金賞を受賞した。
「ジェネスタ」は、スマートフォン・パソコンのコネクタ、LED反射材といった用途のほか、金属代替樹脂による車両軽量化のニーズが高まる自動車分野でも、冷却系部品や燃料チューブ、さらに車載電装部品用途での採用が拡大している。

 

▽▽AGC、トヨタ自動車より「グローバル貢献賞」など3部門を受賞(2019/3/5)▽▽

AGCは、トヨタ自動車が開催した2018年度Toyota Suppliers Convention(トヨタ仕入先総会)にて、品質・原価・技術などの分野で優れた成果をあげ、トヨタ自動車のグローバル展開に多大な貢献をした仕入先であるとして、「グローバル貢献賞」など3部門を受賞した。
AGCグループは、トヨタグループにグローバルに自動車用ガラスや自動車用部材などを納入している。

 

〔電子産業〕

▽▽ユニチカ、優れた帯電防止性と密着性を有するコート剤「ATシリーズ」を新たに開発(2019/1/28)▽▽

同コート剤は、ナノサイズの無機粒子を樹脂エマルション中に均一に分散させたもので、無機粒子成分による帯電防止機能と、樹脂成分による良好な密着性の兼ね備えた材料。帯電防止性を付与するための透明性に優れたトップコートだけでなく、インキ等のプライマー層としても適用することができ、例えば、印刷フィルムをロールで取り扱う際の静電気抑制、剥離帯電防止に役立つ。

 

▽▽日本ゼオン、カーボンナノチューブの環境生分解性に関する共同研究を開始(2019/2/4)▽▽

日本ゼオンは、名古屋大学大学院 工学研究科生命分子工学専攻 生命システム工学講座の成果を事業化するために設立されたフレンドマイクローブと共同で、ゼオンナノテクノロジーが販売するスーパーグロース法で製造したカーボンナノチューブの環境中の微生物による生分解性の研究開発を開始した。
環境微生物のみならず、様々な菌類等も対象として、カーボンナノチューブの製造、利用、廃棄に至るまでのすべてのライフサイクルにおける管理策の確立を急ぐ。

 

▽▽昭和電工、HDDの次世代記録技術MAMR対応のHDメディアを開発、出荷開始(2019/2/21)▽▽

昭和電工は、HDDの次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁気記録(以下、MAMR)に対応する3.5インチの次世代HDメディアを開発し、2019年から販売を開始する。
本製品は、東芝デバイス&ストレージのニアライン向けHDDに採用された製品。東芝デバイス&ストレージが次世代記録技術のMAMRを使用して業界最大記憶容量の18テラバイトを実現し、2019年度中にサンプル出荷を開始する。同メディアは、アルミ基板製の1枚当たり2TBの高容量メディアであり、従来記録方式では第10世代となる。