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2018.10.10

★Chemical Web News★ ~#004

NEWS

CHEMICAL

*TOPICS*************************************************************************

 

〔モビリティ産業〕

・三菱ケミカル、中国成都にて機能性樹脂製造拠点を新設(2018/9/12)

・帝人、PC樹脂製ピラーレスフロントウィンドウを搭載したEVの車両登録が完了(2018/9/13)

・出光興産、中国子会社でエンジニアリングプラスチックのコンパウンド製品の生産能力増強(2018/9/18)

・三井化学、北米でガラス長繊維強化ポリプロピレンの生産設備新設(2018/9/18)

・積水化成品工業、タイで2拠点目となる成形工場で生産開始(2018/9/19)

 

〔電子産業〕

・宇部興産、合弁企業がリチウムイオン電池用セパレータ設備の増強を決定(2018/9/25)

・旭化成が米国Sage Automotive Interiors, Inc.を買収(2018/9/28)

・日本ゼオン、モバイル用途向けの需要増に対応し、光学フィルムの原反生産能力増強を決定(2018/10/2)

 

〔ファイン〕

・積水化成品工業のFRP製品がホンダのスポーツカーに採用(2018/9/27)

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モビリティ産業
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▽▽三菱ケミカル、中国成都にて機能性樹脂製造拠点を新設(2018/9/12)▽▽

三菱ケミカルは、中国・成都市に機能性樹脂製品の新たな製造拠点となる菱化功能塑料(成都)有限公司を、2018年8月に設立したと発表した。

同製造拠点では、自動車内装表皮等に適したスラッシュ成形PVCコンパウンドの生産を、2019年春に開始する予定となっている。
また、将来的には、需要の伸びが予想される食品・医療・光学分野向け製品の生産も検討するとしている。

 

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▽▽帝人、PC樹脂製ピラーレスフロントウィンドウを搭載したEVの車両登録が完了(2018/9/13)▽▽

帝人は、同社が開発した世界初のポリカーボネート(PC)樹脂製ピラーレスフロントウィンドウが採用された電気自動車(EV)「トミーカイラZZ」が、車両登録を完了したと発表した。
なお、「トミーカイラZZ」は、京都大学発のEVメーカーGLMが開発・販売しているスポーツEVである。

 

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▽▽出光興産、中国子会社でエンジニアリングプラスチックのコンパウンド製品の生産能力増強(2018/9/18)▽▽

出光興産の子会社・出光複合工程塑料(広州)有限公司は、自社のエンジニアリングプラスチック需要が自動車分野(自動車電装部品等)において年率約10%で伸長していることから、コンパウンド設備の増強を決定した。
完工予定は2018年12月で、生産能力は現在の20,000t/年から25,000t/年へと上昇する。

 

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▽▽三井化学、北米でガラス長繊維強化ポリプロピレンの生産設備新設(2018/9/18)▽▽

三井化学は、米国の製造拠点であるAdvanced Composites, Inc.にガラス長繊維強化ポリプロピレン(長繊維GFPP)の生産設備を新設することを決定した。
これは、北米での需要拡大に対応したもので、新設備は2019年9月に完工し、同年10月に営業運転を開始する予定。生産能力は3,500t/年となる

長繊維GFPPは、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料で、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されており、例えばバックドアインナーの場合、金属を代替することで約30%軽量化が可能とされている。

 

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▽▽積水化成品工業、タイで2拠点目となる成形工場で生産開始(2018/9/19/)▽▽

積水化成品工業の連結子会社Sekisui Plastics (Thailand) Co., Ltdは、タイ・ラヨーン県に工場を新設し、「ピオセラン」を始めとする高機能発泡プラスチックス及び発泡スチロール成形品の生産を開始した。

Sekisui Plastics (Thailand) Co., Ltdは、主に梱包資材や部材を自動車部品メーカーに供給している。
今後はすでに保有しているサラブリ工場と連携し、南東アジアエリアの顧客に対して、自動車市場に留まらず、家電・IT分野についても積極的な拡販を進めていくとしている。

 

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電子産業
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▽▽宇部興産、合弁企業がリチウムイオン電池用セパレータ設備の増強を決定(2018/9/25)▽▽

宇部興産とマクセルホールディングスの合弁会社である宇部マクセルは、車載用リチウムイオン電池の需要増大に対応するため、セパレータ原膜製造設備の増強を決定した。

新設備は2020年8月に完工予定で、これにより宇部興産および宇部マクセルのセパレータ原膜製造能力は、合計3.2億㎡となる。また、セパレータの需要増大に対応し、拡大基調にある車載用途でのプレゼンスをより強固なものとするため、2021年以降には合計4.0億㎡へと段階的に引き上げることを検討していく。

 

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▽▽三菱ケミカル、半導体関連サービス会社 独Cleanpart Group社を買収(2018/8/21)▽▽

三菱ケミカルは、欧米で半導体関連サービスを展開するCleanpart Group GmbH(ドイツ)の全株式を取得した。三菱ケミカルHDグループは、中期経営計画でIT・エレクトロニクス・ディスプレイをフォーカスマーケットの一つとしている。Cleanpart社の欧米拠点と顧客ネットワークを活用して、半導体業界へのアクセスを強化し、顧客の技術進化とニーズに対応したソリューション提案力を高めることで、同社グループの半導体関連事業の強化を図っていく。

 

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▽▽旭化成、米国自動車内装材メーカーSage社の買収を完了(2018/9/28)▽▽

旭化成は、米国の自動車内装材メーカーSage Automotive Interiors, Inc.(以下、Sage社)の買収を完了した。

Sage社は自動車内装材に用いる各種繊維製品の開発・製造・販売を手掛けており、シートファブリック市場でグローバルNo.1のシェアを誇る。
これまでも旭化成は、Sage社にスエード調人工皮革「ラムース」を販売するなど、良好な関係を構築してきた。
さらに今回の買収により、旭化成は成長市場である自動車内装市場でのポジション強化を図り、自動車分野向け事業の拡大を狙う。
成長する自動車内装市場でのポジションを強化し、自動車分野向け事業の戦略的拡大の実現を目指していく。

 

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▽▽日本ゼオン、モバイル用途向けの需要増に対応し、光学フィルムの原反生産能力増強を決定(2018/10/2)▽▽

日本ゼオンが、富山県高岡市の光学フィルム工場において、原反製造ラインの生産能力を増強することを決定。2019年10月の稼働開始を予定している。

同社の溶融押し出しフィルム(製品名:「ゼオノアフィルム」)は、シクロオレフィンポリマーの特性である高い光学特性と優れた寸法安定性を有しており、高精細が求められるモバイル機器や大型TVを中心とした用途で需要が拡大している。
その需要拡大の流れを受け、今回はモバイル機器向けの光学フィルムの原反能力増強を決定した。

 

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ファイン
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▽▽積水化成品工業のFRP製品がホンダのスポーツカーに採用(2018/9/27)▽▽

積水化成品工業は、同社のFRP(繊維強化プラスチック)成形品が、本田技研工業の新型スポーツカー「S660 Neo Classic KIT」の外装部品14品目に採用されたことを発表。

なお、「S660 Neo Classic KIT」は、外装部品や灯体などからなる自動車カスタマイズ用の純正アクセサリーで、本田技研工業のスポーツカー「S660」に使用される。
この度、積水化成品工業が「S660 Neo Classic KIT」の外装部品を単独1社で受け持ち、部品設計の迅速化や効率化に貢献した。

今後、同社は自動車部材のカスタマイズ向けに軽量で強度、耐久性に優れたFRP成形品を提案する方針。加えて、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)等を組み合わせた提案も行っていく方針。