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2018.08.22

LifeScience Web News #002

NEWS

CHEMICAL

お世話になっております。
ケミカル担当調査員・中村と申します。
第2回の配信となる今回は、住友化学のアグリ関連事業に関する記事を2テーマ取り上げております。アグリ関連事業の中でも農薬市場においては、グローバル企業の再編が相次ぐ中、国内企業も活発な動きをみせています。今後も目が離せません。

このほか、今回はメディカル関連ニュースとして、カネカの記事を取り上げています。

皆様にとって有益な情報ツールとなるよう、弊社のケミカル調査員一同、まい進いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

*TOPICS*************************************************************************

〔アグリ〕
・住友化学、バイオラショナル研究開発拠点が米国にて稼働開始(2018/7/25)

・住友化学、インドのグループ会社Excel Crop Care Limitedの合併を発表(2018/8/2)

・BASF、バイエルの事業および資産の買収を完了(2018/8/2)

〔メディカル〕
・カネカ、シンガポールで2018年6月から商業生産開始(2018/7/23)

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〔アグリ〕

▽住友化学、バイオラショナル研究開発拠点が米国にて稼働開始(2018/7/25)▽

住友化学は、グループ会社であるValent BioSciences L.L.C.が、バイオラショナルリサーチセンターを米国イリノイ州本社近接地の新施設に移転し、稼働を開始したと発表した。
Valent BioSciences L.L.C.は、微生物農薬、植物生長調整剤などのバイオラショナル分野におけるリーディングカンパニーとして、世界90ヵ国以上で事業を展開。同社のバイオラショナルリサーチセンターは、住友化学の健康・農業関連事業研究所のバイオラショナル拠点として、基礎研究から応用研究までの幅広い活動を行っている。
このたびの移転により、Valent BioSciences L.L.C.のマーケティング・販売と研究開発の一体化を進め、研究開発強化につなげていく方針。

 

▽住友化学、インドのグループ会社Excel Crop Care Limitedの合併を発表(2018/8/2)▽

住友化学インド社とインド証券取引所に上場しているExcel Crop Care Limited(エクセルクロップケア社)は、8月1日の各社取締役会において、住友化学インド社を存続会社として合併することを決議した。
合併後は、豊富な製品ポートフォリオや販売網の相互補完的な活用と、経営資源のさらなる集中・効率化を行い、今後も高い成長が見込まれるインド農薬市場でリーディングカンパニーを目指す。
また、インド国外においても、両社が持つ海外ネットワークを生かして、製品をさらに拡販していくとしている。

 

▽BASF、バイエルの事業および資産の買収を完了(2018/8/2)▽

BASFは、モンサント買収の一環としてバイエルが売却を検討していた事業及び資産の買収を完了した。今回の買収によって、BASFは種子・非選択性除草剤・殺線虫剤の種子処理分野に参入する。
買収金額は76億ユーロで、この買収により約4,500名の社員がBASFの新しいアグロソリューション事業部に転籍する。

 

〔メディカル〕

▽カネカ、シンガポールで2018年6月から商業生産開始(2018/7/23)▽

カネカは、カネカシンガポールCo.(Pte.)Ltd.において、低分子医薬品分野における原薬・中間体製造用途の連続生産設備を導入し、本年6月より医薬品GMP準拠での商業生産を開始した。
今回導入した連続生産設備では、配管中に原材料を流しながら連続的に逐次反応させることで、過酷な条件を要する反応も安全・簡便に実施できる。
カネカグループは同生産設備の活用により、低分子医薬品分野の事業強化を図っていく。