リサーチャーに聞く!#134 『2024年 ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ(第3弾)』調査のポイント

2025.08.27
  • リサーチャーインタビュー
  • Health & Food
リサーチャーに聞く!#134 『2024年 ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ(第3弾)』調査のポイント

第134回は、2024年6月7日発刊の『2024年 ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ(第3弾)』です!
50~70代男女の足腰の衰えの実態や、足腰の衰えに対する対策、健康食品に至るカスタマージャーニー、ロコモ対策商品の摂取実態などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの福井淑乃に調査のポイントをインタビューしました!

 

福井淑乃 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
データアナリスト 福井淑乃

—Profile—

入社当時は加工食品分野で市場調査や独自調査を担当。
2019年にヘルスケア領域の担当となってからは、消費者調査を専門に調査を行っている。
最近はミラーレス一眼カメラを購入し、旅行先での撮影や周辺機材の収集を楽しんでいる。

 


―今回調査した「ロコモ」とは、どういうものなのでしょうか。

福井ロコモティブシンドロームの略です。運動器の機能が低下し、立つ、歩くといった移動機能が低下した状態を指します。2007年に日本整形外科学会が提唱した概念で、早い人では40歳代から症状が現れ始めると言われています。「2024年健康と栄養に関する意識・実態調査(第6弾)https://www.tpc-osaka.com/c/health/cr220240502」レポートからロコモの認知度をみると、2024年時点で31.3%と高くはないかなとおもいます。しかし、女性高年層では47.7%にのぼります。

 

―今回、第3弾ということですが、フレイルニーズの高まりもあり年々好評なのでしょうか。

福井これまでも安定していましたが、今回はさらに好評ですね。お客さまの拡がりがあるのはそのような背景があるからだとおもいます。また、団塊ジュニア世代が中高年になり、膝の悩みなどが出始める年齢ですね。今後の戦略として、ボリュームゾーンの40代・50代をどのように取り込むか、というご相談を多くいただきます。
同世代は将来的なロコモ対策のコア層にもなる可能性も高いですよね。
データをみると、ロコモ対策ユーザーはプロテインユーザーとは異なり、運動量が少ないことが大きな課題ですね。

 

―なぜ、運動量が少ないのでしょうか。

福井腰やひざに痛みがある人が過半数にのぼり、また、変形性関節症などの疾患ユーザーが2割います。さらに、ロコチェックに当てはまる人が56.5%を占めるなど、それらの状況を踏まえると運動は厳しいのかなとおもいます。

 

―痛みがあるのはつらいですね。。

福井そうですね。痛みがあるから運動できない、運動できないから足腰が弱る、弱るのはだめだとおもって運動するがまた痛みが出る、というような悪循環のサイクルにあるかもしれません。ロコモが進行すると、要支援・要介護になるリスクが高まります。要介護になる原因の1/4を占めるのが運動器関連というデータもあるので、いかに予防対策をするかがとても重要といえます。
今回のサブタイトルにしましたが、74.5%もの人がもっと早くに対策すべきだったと後悔しているのは業界関係者にとっては衝撃的なデータかなとおもいます。さらに、足腰の衰え対策における年齢ギャップも今回明らかにしました。
ロコモ対策ユーザーは、足腰の衰えを感じ始めた年齢よりも早くに予防として対策をすべきだったと後悔しています。50代では、6.9歳、60代では、8.5歳、70代では、8.1歳のギャップがありました。対策をしなかった理由を聞くと、1位は「生活に支障が出るほどではなかった」、2位は、「気になりつつも「まだ大丈夫」と先延ばしにしてしまった」、3位は、「まだそんな年齢ではないと思っていた」という回答が上位になり、ロコモの症状が少しでも出る前に運動習慣をつけることが健康寿命の延伸や将来の介護予防につながることがデータとして実感しました。

 

―とても興味深いデータですね!私もいまから運動を始めないと!と強く共感しました。

福井年齢を重ねてから運動習慣をつけるのはなかなか難しいので、30代から習慣としてつけておくのはとても大事だとおもいます。今回はさらに、「もっと早くから足腰対策をしておくべきだった」と考える人に、当時の自分を説得できるとしたらどのような言葉をかけるか、FA形式で回答してもらいました。回答例はこちらです。
◆40歳の自分へ
将来、足腰が弱ってからでは対策が遅れるから今のうちから対策として軽い運動や補助食品としてサプリメントを摂取しておいたほうがいいよ。(男性50代:エコノミータイプ)
◆ 30歳の自分へ
筋肉も骨も、人間の身体を作る大切な土台。筋肉は裏切らない。骨も裏切らない。だから、早い今の時期から、筋肉と骨をしっかりと作る為にサプリメントや食事をしっかり考えて見直してきちんと筋肉と骨の対策をしてね!
やればやるだけあなたの将来の身体になるよ。骨も筋肉も絶対に裏切らないからね。(女性50代:アクティブタイプ)
どうでしょうか。すごくリアルな生の声だとおもいませんか。
無料オプションで提供するローデータは、約800もの消費者の声を掲載しています。

―すごいですね!定性的な情報もあるのですね!
定量調査と掛け合わせることでいろんな活用方法がありそうです! 

福井例えば、自社ブランドユーザーの声として、HPや商談資料に掲載いただくことも可能かなとおもいます。
ご購入いただいたお客さまには出典名の記載のみで、自由にご活用いただけます。
ぜひ気軽にご相談いただけますとうれしいです。

 

―それはオトクな情報ですね!
そのほか、今回のトピックはあったのでしょうか。

福井お客さまの反応がよかった分析も多かったです!
まず、ロコモ×美容です。これは女性にとって大事なポイントです。背中が曲がるとそれだけで老けて見えますよね。「立ち姿や歩き姿が老けた」と回答した人は34.4%、さらに、 「骨密度が低下するとたるみにつながる」と回答した人は66.1%にのぼりました。みなさん意識していることがわかります。
次いで、骨ユーザーに特化した分析、さらに、ブランドスイッチの状況や健康食品に至るカスタマージャーニーなどはオンラインミーティングでも盛り上がりましたね。特に、骨ユーザー分析は、2019年以降増加傾向にありお客さまの注目度が高いです。レポートでは2ページに渡りユーザー像を明らかにしています。
TPCでは、多面的にユーザーインサイトを紐解くデータが満載なのでぜひユーザー解像度をアップさせた有益な戦略立案に活用いただきたいですね。

 

―時系列データならではの説得力ですよね!
今回、クラスター分析はどうだったのでしょうか。

福井もちろん、クラスター分析は人気です(笑)。
今回は、「アクティブタイプ」、「ソーシャルタイプ」、「エコノミータイプ」、「プレロコモタイプ」、「サプリメントタイプ」の5タイプとなりました。どのクラスターも興味深いタイプなので、ぜひオンラインミーティングでどのクラスターを狙うべきかなどのディスカッションができましたらとてもうれしいです。
TPC消費者調査は、有料オプションサービスとして、クラスター別のペルソナ分析やカスタマージャーニー分析を承っております。ターゲットとしたいクラスターについて、お客さまと30分から1時間程度ディスカッションをし、お客さまが活用したい項目を設定しリサーチャーがデータを読み込み、レポート作成し納品いたします。

 

―とても良いサービスとはおもうのですが、価格はいくらくらいなのでしょうか。。

福井1クラスターにつき1ペルソナ分析/1カスタマージャーニー分析で各50,000円~承っております。
お客さまからは戦略の精度が上がる、ととても好評のサービスです。
クラスター分析に加え、さらにペルソナ分析やカスタマージャーニー分析を活用いただくことで、企画~開発~販促まで一気通貫した戦略立案に活用いただいております。

 

―一気通貫は戦略にブレが出ず、とても良いですね!
興味があるお客さまも多いとおもいます。レポートの試読方法について教えてください。

福井TPCでは、30分~1時間程度でレポート全ページをご試読いただけ、さらに、リサーチャーとのディスカッションにより、「課題解決が早い」、「クラスターの理解が深まった」と好評のオンラインミーティングを実施しています。
日時など気軽にご相談いただけますとうれしいです。

 

―おトクなTPC消費者調査レポートの無料オプションのお知らせをお願いします。

福井①出典名の記載で社内外データとして活用いただけます。活用方法としては、リリースや、HPでの補足データとして、さらに、展示会での説得材料として、など様々です。まだ、データを存分に活用しきれていないお客さまがいらっしゃるかもしれません。今からでもぜひご活用くださいませ。
続いて、②オンライン報告会の開催です。お客さまが膨大なレポートを読み込む時間がない中でも、リサーチャーとディスカッションしながらユーザー理解が深められるメリットがあります。
最後に、③ご要望のクロスデータのご提供です。仮説検証のためのデータ把握ができ行動に即移せると好評です。

 

―ありがとうございます。再度有料オプションについてお願いできますでしょうか。

福井より有益な戦略立案のために、お客さまのユーザー解像度をアップしたいというご要望は年々アップしているとおもいます。TPC消費者調査では、ペルソナ分析やカスタマージャーニー分析、さらに、競合ユーザー分析などを承っております。ペルソナやカスタマージャーニーは、特定のクラスターにフォーカスし分析します。お客さまからは「解像度がアップした」、「理解が深まった」との声をいただいております。

―お読みのみなさま、TPCリサーチャーとオンラインミーティングすることで課題解決の一歩になること間違いなしです。
ぜひ気軽にお問い合わせいただけますとうれしいです。

本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ(第3弾)」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2024年 ロコモ対策商品ユーザーの実態とニーズ(第3弾)

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