リサーチャーに聞く!#135 『2025年 疲れの実態と対策調査(第2弾)』調査のポイント

2025.08.27
  • リサーチャーインタビュー
  • Health & Food
リサーチャーに聞く!#135 『2025年 疲れの実態と対策調査(第2弾)』調査のポイント

第135回は、2025年5月22日発刊の『2025年 疲れの実態と対策調査(第2弾)』です!
20~70代の男女の疲れの症状、日常生活への影響、疲れに対する考え方、疲れ対策商品の摂取実態などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの福井淑乃に調査のポイントをインタビューしました!

 

福井淑乃 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
データアナリスト 福井淑乃

—Profile—

入社当時は加工食品分野で市場調査や独自調査を担当。
2019年にヘルスケア領域の担当となってからは、消費者調査を専門に調査を行っている。
最近はミラーレス一眼カメラを購入し、旅行先での撮影や周辺機材の収集を楽しんでいる。

 


―今回、第2弾ということですが、「疲れ」の消費者調査レポートは人気でしょうか。

福井前回版もかなり好評だったのですが、今回もご予約を多数いただいておりうれしいですね!

 

―なぜ、「疲れ」は人気なのでしょうか。

福井「疲れ」は、日本人の健康悩みの4位にランクインしており普遍的なテーマかなとおもいます。今回の調査対象商品が、ビタミン剤、ドリンク剤、エナジードリンク、機能性飲料、サプリメントと広く、お客さまが多いこともありますね。
また、「疲れ」と一言でいっても、フィジカルからメンタルまでありますよね。フィジカル面でいうと、「体がだるい」、「肩こり」、「体が重い」、「目の疲れ」などがあり、それに伴い、「集中力が低下する」、「うっかりミスが増える」、「免疫力が低下する」などにも影響します。さらに、メンタル面でいうと、「やる気が起きない」、「イライラする」、「ネガティブ思考になる」などもあります。つまり、「疲れ」の影響は多様で調査自体が難しいという声もよくいただきます。さらに「脳疲労」の定着に加え、「糖質疲労」という新ワードが出てきたり、「疲れ」はより複雑になっているかもしれません。

 

―そうですよね。。私も混乱してきました。なぜ、TPCでは「疲れ」調査が可能なのでしょうか。

福井ロジカルな調査設計スキルと業界専門性がないと難しいですよね。
TPCはどちらも満たしてるリサーチのプロなので実査が可能なのかなとおもいます。

 

―2025年ならでは!のトピックはあったのでしょうか。

福井もちろんです。ニュートピックは3つあります。
まず、ひとつ目は、「ソーシャル・ジェットラグ」です。これは、平日と休日で睡眠時間に差が生じることで、体内時計が乱れ心身に不調をきたすことです。睡眠中央値の差が2時間以上になると集中力の低下や気分の落ち込み、生活習慣病のリスク増加などがあるといわれています。
今回の調査結果で、2時間以上の差があるユーザーの割合は10%でした。クラスターをみると、「ブレインタイプ」が34.9%を占めました。これは「ブレインタイプ」の2時間未満ユーザーの24.4%を10ポイントも上回る結果となりました。そして、具体的にどんな違いがあるのかをみると、「仕事のパフォーマンスが落ちる」、「朝起きられない」などの影響があることがわかりました。実際の影響度がデータで把握できるのは非常に興味深いかなとおもいます。

ふたつ目は、「リラックス系ニーズの高まり」です。ベネフィットとして「癒されたい・リラックスしたい」が前回より5ポイントアップしています。また、魅力を感じるヘルスクレームをみると、「ストレスによる疲労感を軽減する」が46.2%でトップになりました。そういったニーズもあり、「CHILLOUT」や「からだリフレッシュ茶W」に続き、「OFF COLA PM9:00」や「Chilling‐チリン‐」、「BECHILL」などのリラクゼーションドリンクが増えています。今後もコンセプトとして、マインドフルネスや幸福感、ナチュラル素材というワードは注目かなとおもいます。ちょっと話はそれますが、推し活も癒されたいニーズですよね。

みっつ目は、「糖質疲労」です。疲れの原因が「糖質の摂りすぎ」とする人は17.2%にのぼりました。想定以上に認知は進んでいるとおもいました。また、この層を「糖質意識層」としてデータをみると、「食後に強い眠気やだるさを感じる」人の割合が高く、今後の新しい疲れ対策になるかなとおもいます。そうなると、これまでのOTC医薬品や、サプリメント、ドリンクなどの市場カテゴリーから、食品分野への拡がりの可能性も高まりますよね。

以上を踏まえて「疲れ」対策市場は今後も有望であると考えています。

我々はお客さまとの繋がりも強いので、ご予約の段階で要望をおっしゃっていただくことも多いですね。
それはTPC消費者調査レポートの大きな強みとなっており感謝しています。

 

―そうなんですね!自分が知りたいデータを把握できるのはとても魅力ですよね!
お客さまの要望は他のお客さまも知りたいことなのではないでしょうか? 

福井まさにそうなんです!
ほかのお客さまにも、「このデータは興味深いですね!おもしろいですね!」とおっしゃっていただくことが多くうれしい限りです。我々が顧客密着できているからこそ、かなとおもいます。

 

―顧客密着がポイントですね!
ほかに注目ポイントはありますか?

福井時系列データならではのブランド利用率の変化がありました。
特に、「ヤクルト1000」と「inゼリー」です。どちらも10ポイント近く伸びていました!
その理由は、、、、、ぜひオンラインミーティングで確認いただけますとうれしいです! 

―めちゃくちゃ気になりますね。。。
みなさま、ぜひオンラインミーティングで明らかにしてくださいね。
ほかにお客さまが活用できるファクトはありますでしょうか。

福井TPC消費者調査レポートは、ご予約時にお客さまのご要望を反映し「メーカーのご担当者さまが知りたい」設計になっています。まずは、疲れの症状、つらさ、影響、原因、脳疲労、自己診断疲労度チェックリストなどの実態把握ですね。次いで、摂りたい成分、摂取ブランド、摂取目的、摂取シーン、効果実感度、満足度、ヘルスクレーム、ベネフィットなど計43問の調査項目がございます。また、58ブランドを対象にしており、自社や競合ユーザー像の把握も可能です。無駄な設問は一切なく、企画・開発・販促まで一気通貫した戦略立案に活用いただけます。

 

―マーケティング戦略に活用できそうなファクトが満載ですね!
レポートの試読方法について教えてください。

福井TPCでは、30分~1時間程度でレポート全ページをご試読いただけ、さらに、リサーチャーとのディスカッションにより、「課題解決が早い」、「クラスターの理解が深まった」と好評のオンラインミーティングを実施しています。
日時など気軽にご相談いただけますとうれしいです。

 

―最後に、おトクなTPC消費者調査レポートの無料オプションのお知らせをお願いします。

福井①出典名の記載で社内外データとして活用いただけます。活用方法としては、リリースや、HPでの補足データとして、さらに、展示会での説得材料として、など様々です。まだ、データを存分に活用しきれていないお客さまがいらっしゃるかもしれません。今からでもぜひご活用くださいませ。
続いて、②オンライン報告会の開催です。お客さまが膨大なレポートを読み込む時間がない中でも、リサーチャーとディスカッションしながらユーザー理解が深められるメリットがあります。
最後に、③ご要望のクロスデータのご提供です。仮説検証のためのデータ把握ができ行動に即移せると好評です。

 

―ありがとうございます。有料オプションも人気と聞いていますが、どのような内容なのでしょうか。

福井より有益な戦略立案のために、お客さまのユーザー解像度をアップしたいというご要望は年々アップしているとおもいます。TPC消費者調査では、ペルソナ分析やカスタマージャーニー分析、さらに、競合ユーザー分析などを承っております。ペルソナやカスタマージャーニーは、特定のクラスターにフォーカスし分析します。お客さまからは「解像度がアップした」、「理解が深まった」との声をいただいております。

 

―お読みのみなさま、TPCリサーチャーとディスカッションすることで課題解決の一歩になること間違いなしです。
ぜひお問い合わせいただけますとうれしいです!

本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 疲れの実態と対策調査(第2弾)」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2025年 疲れの実態と対策調査(第2弾)

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