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リサーチャーに聞く!#180 『2026年 化粧品原料メーカーの事業戦略調査』調査のポイント

2026.10.06
  • リサーチャーインタビュー
  • Beauty & Cosmetics
  • Chemical & Life Sciences
リサーチャーに聞く!#180 『2026年 化粧品原料メーカーの事業戦略調査』調査のポイント

第180回は、2026年8月26日発刊の『2026年 化粧品原料メーカーの事業戦略調査』です!
化粧品原料市場について、主要企業の事業体制や展開状況、研究開発動向、特許、海外展開、売上高などから多角的に分析。さらに、今後の展開についても深掘り調査を行い、主要企業の事業戦略をレポートした当レポートについて、弊社リサーチャーの天野洋介、北川正明に調査のポイントをインタビューしました!

 

天野洋介 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Chemical & Life Sciences
主任 天野洋介

—Profile—

入社当時から、Chemical分野での調査を担当している。
これまでに、医薬品原薬・中間体、界面活性剤、農薬、医薬品のCDMO市場等の調査を行った。

 

北川正明 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Chemical & Life Sciences
データアナリスト 北川正明

—Profile—

2014年に入社後、メンズコスメや化粧品素材などのBeauty領域を担当。
現在では、Chemical領域における企業のマーケティング相談への支援および調査などを担当している。
また、近年は幅広い業界からの相談を受けることが増えている。

 


―なぜ、今回、化粧品原料メーカーの事業戦略の調査を実施しようとしたのですか?

天野:近年、化粧品市場では高機能化や高付加価値化が進む一方、化粧品原料メーカーを取り巻く環境も大きく変化しています。従来は、保湿や美白、エイジングケアなど、化粧品に求められる機能に対応した原料を開発し、その機能性を訴求して販売することが基本的なビジネスモデルでした。
しかし現在では、サステナビリティへの対応に加え、より高度な皮膚科学や生命科学に基づく機能性原料が求められるようになっています。また、海外原料メーカーの参入や規制対応、安全性評価などによって、新規原料を開発するハードルも高まっています。
こうした環境の中で、原料メーカー各社がどのような研究開発を行い、どの分野に注力し、どのように顧客へ提案しているのかを調査する必要があると考え、今回の調査を実施しました。
特に注目したのが、「原料をつくって販売する」だけではなく、エビデンスの構築や処方提案、既存原料の用途開拓まで含めた事業展開がどこまで進んでいるのかという点です。今回の調査では、主要企業の事業体制、研究開発、特許、海外展開、売上高、今後の展開などを多角的に分析しています。

 

―今回の調査について、どのような仮説をお持ちですか?

北川:仮説としては、化粧品原料メーカーの競争軸が「原料そのもの」から「原料を使ってどのような価値を提供できるか」へ移っているのではないかと考えていました。
例えば、単純に新しい機能性原料を開発するだけではなく、その原料が「なぜその効果を発揮するのか」という作用機序やエビデンスを示し、さらに実際の処方に落とし込んで提案する。あるいは、既存原料についても新たな機能性を見いだし、これまでとは異なる用途へ展開する。こうした取り組みが、今後ますます重要になるのではないかと考えていました。
また、サステナビリティについても、単に「天然由来」「植物由来」というだけではなく、環境配慮と高い機能性をどのように両立するかが重要になると考えていました。
実際に調査を進めると、研究開発から製造、品質保証、アプリケーション開発までを一体化した体制や、処方設計まで踏み込んだソリューション提案を行う企業がみられ、当初の仮説を裏付ける動きが確認できました。

―わかりました。今回の調査で、何か新たな発見はありましたか?

天野:特に印象的だったのは、「新しい原料を開発する」ことだけが成長戦略ではなくなっているという点です。
もちろん、新規性の高い機能性原料や、エクソソーム、バイオテクノロジーなどを活用した次世代型原料の開発は進んでいます。一方で、既存原料について新たなエビデンスを取得したり、これまでとは異なる機能を再評価したりすることで、新たな価値を付加しようとする動きもみられました。実際、近年の公開特許でも、新規原料の創製だけでなく、既存原料の性能を引き出す処方・組成技術に関する出願が増えています。
もう一つの発見が「用途の横断化」です。
例えば「スキニフィケーション」の考え方では、スキンケアで培った機能性や技術をヘアケアや頭皮、ボディケアなどへ展開する動きがみられます。また「ロンジェビティ」では、肌だけでなく頭皮や毛髪の健康寿命まで対象領域が広がっています。
つまり、今後は「新しい原料を何種類つくるか」だけではなく、一つの原料からどれだけ新しい価値や用途を生み出せるかという視点も重要になってくるのではないかと感じました。

 

―今回の調査を通じて、今後の化粧品原料市場をどのように見ていますか?

北川:今後は、サステナビリティをスタンダードとした高機能化がさらに進んでいくと考えています。
その中でも、「ロンジェビティ」や「スキニフィケーション」といった新しい考え方による用途拡大に加え、AIやバイオテクノロジーを活用した新しい原料ジャンルの確立が注目されます。
例えば、AIを活用したペプチド設計・探索や、植物・微生物などさまざまな由来のエクソソームなど、従来とは異なる技術を活用した原料開発が進んでいます。
ただし、技術が高度になればなるほど、「技術がある」だけでは十分ではありません。その機能を科学的に説明できるエビデンスや、実際の製品に落とし込む処方提案力、さらに新しい用途を開拓する力まで含めた「総合力」が重要になると考えています。

 

―ありがとうございます。最後に資料の活用ポイントを是非聞かせてください。

天野:今回の資料では、化粧品原料市場の市場規模だけではなく、主要企業について、事業体制、研究開発、特許、海外展開、売上高、サステナビリティへの取り組み、今後の展開まで幅広く調査しています。
そのため、自社が市場の中でどのようなポジションにいるのかを把握したい原料メーカーの方はもちろん、競合企業の研究開発や海外展開を分析したい方、新しい原料や用途を探索したい方にも活用いただけると思います。
また、今回の調査では、単に「どの企業が何をしているか」を整理するだけではなく、各社が今後どこへ向かおうとしているのかにも注目しています。
例えば、既存原料の用途拡大を進める企業、新たな機能性原料の開発に注力する企業、処方提案まで踏み込む企業、海外展開を強化する企業など、各社の戦略にはそれぞれ特徴があります。
市場全体の方向性を把握するだけでなく、競合分析、新規用途の探索、研究開発テーマの検討、今後の事業戦略の策定など、実際の事業活動に活用していただければと思います。

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2026年 化粧品原料メーカーの事業戦略調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2026年 化粧品原料メーカーの事業戦略調査』

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