リサーチャーに聞く!#130 『2024年 糖質に関する意識・実態調査(第3弾)』調査のポイント

2025.08.27
  • リサーチャーインタビュー
  • Health & Food
リサーチャーに聞く!#130 『2024年 糖質に関する意識・実態調査(第3弾)』調査のポイント

第130回は、2024年4月30日発刊の『2024年 糖質に関する意識・実態調査(第3弾)』です!
糖質および糖質制限に対する意識や考え方、糖質制限の実態、糖質対策商品の利用状況、今後の対策意向などを調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの福井淑乃に調査のポイントをインタビューしました!

 

福井淑乃 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューションググループ Health & Food
データアナリスト 福井淑乃

—Profile—

入社当時は加工食品分野で市場調査や独自調査を担当。
2019年にヘルスケア領域の担当となってからは、消費者調査を専門に調査を行っている。
最近はミラーレス一眼カメラを購入し、旅行先での撮影や周辺機材の収集を楽しんでいる。

 


―今回、第3弾ということですが、なぜ「脂質」ではなく「糖質」なのでしょうか。

福井糖質が注目されはじめたのは、2012年あたりかなと記憶しています。その後、2017年頃に「野菜から食べる」、「淡水化物を減らす」などの糖質制限ダイエットブームが起こりました。TPCではそうした状況を踏まえ、第1弾レポートを2017年に発刊しました。そのころは、糖質を減らすためにお米を食べなかったり、食べる量を減らす人が一気に増えたのを覚えています。糖質制限ダイエットは、もともとは糖尿病患者のためのダイエットだったのですが、一般化しましたね。
また、この頃から筋トレブームの兆しがあり、たんぱく質(プロテイン)が重視されるようになりました。
こうした背景もありダイエット法としての認知度が一気に広がったかなとおもいます。

 

―そのような流れがあるんですね。2024年はどのような気づきがあったのでしょうか。

福井サブタイトルにした「ダイエットから健康へ」の意識変化ですね。体重から血糖値対策に移行しているかなとおもいます。日本人は体質的に糖尿病に罹りやすく、高齢化の影響もあり、糖尿病患者やその予備軍は約2,000万人と推計されています。
他には、糖や血糖値関連の機能性表示食品ニーズの拡大が顕著でしたね。
また、糖質の制限方法については、「糖質の多い食品を減らす」のではなく、「糖質が少ない商品を選ぶ(糖質オフ・グルテンフリーなど)」人が増えるなど、糖質制限は次のステージに進んだ感じがします。補足データとなりますが、《白い・精製した》白米の代替として「豆腐」「雑穀米」、白砂糖の代替として「はちみつ」「黒糖」、小麦粉の代替として「全粒粉」「オーツ」などの利用率がアップしています。さらに、白米に対するイメージをみると、「太りやすい/太りそう」「血糖値を急激に上昇させる」などの出現率が高かったですね。

―私も健康にいいかなとおもって雑穀米や全粒粉を選んでいます! 

福井それはとても良い選択だとおもいます。腸内環境にもよいですし。
そうそう、今回の調査では、腸内環境対策ニーズの高まりも把握できました。「糖質制限中は食物繊維が不足しがちで便秘になりやすい」と回答した人が62.2%、「糖質制限に加えて腸活も行うことでより高い効果が得られるから」と回答した人が75.0%と、過半数を超える高いポイントとなりました。
また、糖質制限のタイプをみると、スタンダードタイプ(半分の量に減らすなど )が48.9%ともっとも多いです。一方、(ほとんど糖質を摂らない)ハードタイプも10%程度おり、性年代別では男性若年層が突出していました。

 

―良い選択をしており安心しました。糖質制限と腸内環境のデータも興味深いですね。

福井そうですね。ほかにこのユーザーは完全栄養食との親和性も高いとおもい、調査しました。
その結果、完全栄養食の認知度(30.7%)、利用率(12.7%)ともに一般健康食品ユーザーを大幅に上回っていました。

 

―いろんな気づきがありそうですね!ほかにお客さまが活用できるファクトはありますでしょうか。

福井TPC消費者調査レポートは、ご予約時にお客さまのご要望を反映し「メーカーのご担当者さまが知りたい」設計になっています。計52問の調査項目の中身は、糖質制限をする目的や考え方、糖質の影響、糖質制限のメリット・デメリット、困っていること、摂取商品などです。摂取商品は、麺類、パン、シリアル、調味料、菓子、飲料、サプリメントなど広く聴取したので、自社/競合ユーザー像を明らかにし精度の高い戦略立案が可能です。
無駄な設問は一切なく、企画・開発・販促まで一気通貫した戦略立案に活用いただけます。

 

―とても気になるファクトが満載ですね!
レポートの試読方法について教えてください。

福井TPCでは、30分~1時間程度でレポート全ページをご試読いただけ、さらに、リサーチャーとのディスカッションにより、「課題解決が早い」、「クラスターの理解が深まった」と好評のオンラインミーティングを実施しています。
日時など気軽にご相談いただけますとうれしいです。

 

―さらに、おトクなTPC消費者調査レポートの無料オプションのお知らせをお願いします。

福井①出典名の記載で社内外データとして活用いただけます。活用方法としては、リリースや、HPでの補足データとして、さらに、展示会での説得材料として、など様々です。まだ、データを存分に活用しきれていないお客さまがいらっしゃるかもしれません。今からでもぜひご活用くださいませ。
続いて、②オンライン報告会の開催です。お客さまが膨大なレポートを読み込む時間がない中でも、リサーチャーとディスカッションしながらユーザー理解が深められるメリットがあります。
最後に、③ご要望のクロスデータのご提供です。仮説検証のためのデータ把握ができ行動に即移せると好評です。

 

―有料オプションも人気と聞いていますが、どのような内容なのでしょうか。

福井より有益な戦略立案のために、お客さまのユーザー解像度をアップしたいというご要望は年々アップしているとおもいます。TPC消費者調査では、ペルソナ分析やカスタマージャーニー分析、さらに、競合ユーザー分析などを承っております。ペルソナやカスタマージャーニーは、特定のクラスターにフォーカスし分析します。お客さまからは「解像度がアップした」、「理解が深まった」との声をいただいております。

―お読みのみなさま、ぜひオンラインミーティングにて、ディスカッションすることで課題解決の一歩になること間違いなしです。
ぜひお問い合わせいただけますとうれしいです。

本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2024年 糖質に関する意識・実態調査(第3弾)」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2024年 糖質に関する意識・実態調査(第3弾)

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