リサーチャーに聞く!#142 『2025年 食品添加物の市場分析調査』調査のポイント

2025.10.01
  • リサーチャーインタビュー
  • Health & Food
リサーチャーに聞く!#142 『2025年 食品添加物の市場分析調査』調査のポイント

第142回は、2025年8月6日発刊の『2025年 食品添加物の市場分析調査』です!
食品添加物の主要11品目に焦点を当て、市場規模、製品概況、主要企業の動向などについて調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの川原恒輔、藤原桃子、佐藤照穂に調査のポイントをインタビューしました!

 

川原恒輔 プロフィール

 

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
シニアアナリスト 川原恒輔

—Profile—

入社以降、ヘルス&フード関連の調査を担当。
お客様の課題解決につながる価値ある情報の提供を心がけ、
BtoB・BtoCを問わず、マーケット調査・事例調査・ユーザー調査に携わっている。

 

藤原桃子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
データアナリスト 藤原桃子

—Profile—

入社以降、ヘルス&フード関連のマーケット調査を中心に担当。
近年は、ヘルス分野の消費者調査や独自調査も複数実施している。

 

佐藤照穂 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
主任 佐藤照穂

—Profile—

2018年入社。食品、医薬品、ヘルスケアなど様々な領域を経験。
研究開発、海外事業、BtoBビジネスなど、独特なテーマを扱うことが多い。
1日に1万歩以上歩いている。

 


―なぜ今回、食品添加物に関する調査を行ったのですか?

川原こちらのレポートは2008年から継続的に発刊してきましたが、前回の発刊から3年が経ち、お客様からは原料価格の高騰などによって市場がどのように変化したのか、需給状況がどのようになっているのか、といったお声をいただいておりました。
そのため、食品添加物の主要11品目に焦点を当て、金額ベースと数量ベースの両面から市場変化や需給状況を数値化するとともに、各市場の課題や価格動向、今後の市場性を調査し分析することで、食品添加物・食品素材事業の戦略立案や、より実践的なマーケティング施策の立案につながる情報を提供できればと考えております。

 

―そのような背景があったのですね。
今回、金額ベースと数量ベースの両面から数値化しているということですが、2024年の食品添加物市場は拡大したのでしょうか?

佐藤2024年は金額ベースで前年比0.1%増の9,722億円、数量ベースで前年比0.5%減の271万6,559トンと、ほぼ前年並みの規模となりました。
金額ベースについては、2022年から2023年にかけて各食品添加物の価格が高騰したことが遠因であり、2024年は一部の価格が落ち着いたものの、全体的に価格が高騰・高止まりするケースが多くなっています。また、数量ベースについては、種類によって価格変動が激しいものの、コロナ禍からの正常化に伴う業務用市場やインバウンドニーズの回復といったプラス要因もあり、全体的に安定した需要を維持しています。

―なるほど、市場としては安定しているのですね。
それでは、今回の調査ではどのようなことが明らかになったのでしょうか?

藤原食品添加物の主要11品目について調査した結果、共通する課題があることがわかりました。具体的には、原料価格の高騰・コスト上昇は11品目中9品目が該当しており、市場全体として大きな課題となっています。また、主要用途の需要飽和・減少、無添加・クリーンラベル志向・ネガティブイメージによる忌避、代替技術・代替素材の台頭についても、課題となっている傾向にあります。

 

―そうした課題に対して、参入企業ではどのような取り組みが行われているのでしょうか?

川原例えば、原料価格の高騰・コスト上昇に対しては、付加価値を高める取り組みが活発化しています。食品添加物の機能的役割の付与にとどまらず、情緒的価値につなげるための“おいしさの完成度”を追求するといった例も目立っています。また、中食分野やサステナブル分野、機能性食品分野といった今後の成長が見込まれる用途への取り組みも活発化しています。当レポートでは、市場の機会と脅威、ターゲット市場、課題に対する取り組み事例などを整理していますので、企業様にとっての事業機会の発見や具体的な施策の意思決定などでご活用いただけるのでは思います。

 

―なるほど、そのようなことに取り組まれているのですね。
最後に、今回のレポートで注目してほしいポイントなどありましたら教えてください。

佐藤食品添加物市場を取り巻く環境は、少子高齢化による末端市場の縮小、価格競争の激化、価格改定に伴う需給変化や代替技術との競合激化などがみられ、今後も市場動向を継続的に追っていく必要があると考えております。
当レポートでは、食品添加物の主要11品目の種類別や用途別の市場規模、製品概況、価格動向、市場の課題と取り組み事例、今後の市場性などを明らかにしています。食品添加物を展開されている企業様の今後の戦略立案に向けて、当レポートが有益な情報となれば幸いです。ぜひ、無料の試読サービスでレポート内容をご覧いただき、ご活用いただけそうかご判断いただけますと幸いです。

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 食品添加物の市場分析調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2025年 食品添加物の市場分析調査

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