リサーチャーに聞く!#152 『2025年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』調査のポイント

2026.01.21
  • リサーチャーインタビュー
  • Chemical & Life Sciences
リサーチャーに聞く!#152 『2025年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』調査のポイント

第152回は、2025年11月20日発刊の『2025年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査』です!
医薬品原薬・中間体における製品展開状況や事業推進体制、市場動向、サプライチェーン、今後の市場性について分析。さらに、各社の製品展開状況や事業推進体制、販売高、サプライチェーン、今後の展開について多角的に分析し、原薬・中間体事業の拡大に資することを目的とした当レポートについて、弊社リサーチャーの伊藤広大に調査のポイントをインタビューしました!

 

伊藤広大 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Chemical & Life Sciences
伊藤広大

—Profile—

2016年の入社から2年間生産財チームで、ケミカル関連の調査を担当。
2018年からは、心機一転消費財チームの一員として、飲料や乳酸菌関連の調査を行った。
その後、2021年に生産財チームにカムバックし、現在は再生医療やカーボンニュートラル関連の調査を進めている。

 


―なぜ今回、医薬品原薬・中間体の市場調査を行ったのですか?

伊藤近年、医薬品原薬・中間体市場は、コストプレッシャーの増大、創薬モダリティの多様化、地政学リスクの高まりなど、複数の変化に直面しています。例えば、継続的な薬価抑制政策やジェネリック医薬品の普及、国際的な価格競争の激化により、原薬・中間体には一層の低コスト化が求められています。
一方で、ペプチド医薬品や核酸医薬品を中心とした中分子医薬品の台頭により、従来とは異なる製造技術や設備への対応も不可欠となっています。こうした環境変化の中で、「どの原薬・中間体が市場成長を牽引しているのか」、「どのような事業体制やサプライチェーンが競争力につながるのか」を明らかにすることで、今後の事業拡大や戦略立案に資する情報を提供したいと考え、本調査を実施しました。

 

―そうなのですね。今回の調査では、どのような仮説をもとに進めたのでしょうか?

伊藤「創薬モダリティの多様化が、原薬・中間体市場の新たな成長ドライバーになっているのではないか」という仮説のもとに調査を行いました。特に、低分子医薬品と比べて高い標的特異性を持つ中分子医薬品の開発が加速しており、その結果として、中分子医薬品向け原薬・中間体の需要が市場拡大を牽引しているのではないかと考えました。

―なるほど。実際の調査結果は、仮説通りだったのでしょうか?

伊藤はい。調査結果からも、中分子医薬品向け原薬・中間体が市場拡大の重要な要因となっていることが確認できました。
中でも、ペプチド原薬の受託合成が活発化している点が特徴的です。例えば、浜理薬品工業では、ACE阻害剤や抗高血圧ペプチド関連の中間体採用が拡大しています。
また、UBEが2028年に核酸原薬の商業生産を開始予定であるなど、核酸領域も含めて今後の成長余地は大きく、調査対象企業の動向からも市場拡大が見込まれる結果となりました。

 

―本調査について、お客様からはどのような評価をいただいていますか?

伊藤本調査では、市場規模をモダリティ別(低分子・中分子・高分子)に定量化しています。
この点について、「中分子向け原薬・中間体が市場全体の中でどの程度の位置づけにあるのかが明確になった」と評価いただいています。
また、調査対象各社の生産設備について、反応槽の生産能力や封じ込め設備の有無などを具体的に整理している点も、「設備投資や委託先選定の参考になる」とご好評をいただいています。

 

―市場や生産設備の把握に役立つのですね。最後に、「ここに注目してほしい!」というポイントを教えてください。

伊藤創薬モダリティの多様化を背景に、中分子医薬品向け原薬・中間体市場の拡大と、それに伴う設備投資が加速している点に注目していただきたいです。
一方で、原薬・中間体市場全体を見ると、依然として低分子が主流であることも重要なポイントです。低分子分野では、高薬理活性原薬に必要な封じ込め設備や、ジェネリック医薬品で競争力を確保するためのコスト効率の高いバリューチェーン構築が成否を分けます。
本調査では、こうした市場構造を踏まえ、調査対象企業18社について、事業推進体制、生産設備の特徴、サプライチェーンの構築状況まで詳しく整理しています。中分子が成長を牽引する一方で、低分子の安定した市場拡大も見据えた“全体像”を把握いただける点が、本レポートの大きな特長です。

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2025年 医薬品原薬・中間体の市場分析調査

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