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第167回は、2025年11月17日発刊の『2025年 潰瘍性大腸炎の患者調査』です!
潰瘍性大腸炎と診断され、その治療のために現在医療機関を受診している成人男女582人を対象にアンケート調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの左海亜衣子に調査のポイントをインタビューしました!
左海亜衣子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Pharmaceuticals & Medical
左海亜衣子
—Profile—
入社以前は、ECサイト運営やWeb制作のディレクション業務に従事。
入社後は生産財チームでメディカル分野の調査を担当。
最近コーヒーにハマり、豆の種類や産地を選ぶのが密かな楽しみ。お財布とは常にミーティング中。
―なぜ、今回潰瘍性大腸炎に関する調査を実施しようとしたのですか?
左海:潰瘍性大腸炎は、長期的な治療が必要な慢性疾患で、症状が悪化する活動期と落ち着いた寛解期を繰り返す特徴があります。近年は、5-ASA製剤に加えて、生物学的製剤やJAK阻害剤など治療選択肢が増えており、本調査では、7割以上が医師から患者さんにこうした治療に対する説明を行っている状況がみられました。
一方で、治療内容について説明が行われているものの、患者さん自身がそれをどのように受け止め、どのような点に不安や負担を感じているのかについては、不透明な部分もあると感じています。
本調査では、潰瘍性大腸炎の治療実態やQOLなど治療全体を俯瞰しつつ、その中でも治療選択の転換点に立たされやすく、治療上の課題や心理的負担が表れやすいと考えられる、難治例の患者さん(ステロイドの服用時に依存性・抵抗性を示した患者さん)に着目し、実態とニーズを探ることを目的に調査いたしました。
―では、この調査で明らかになったことはどのようなことですか?
左海:本調査で明らかになった1つ目のポイントは、重症度が低下し、症状が比較的落ち着いている患者さんであっても、日常生活や将来に対する不安が依然として残っているという点です。
実際に、最初に診断された時点と現在で「中等症以上」と診断された患者さんの割合を比較すると、診断時は68.6%でしたが現在では31.7%へと大きく低下しており、改善傾向が見られました。
しかし、現在の日常生活への支障に目を向けると、活動期では8割以上、寛解期においても7割以上の患者さんが「日常生活で困っていることがある」と回答しています。
活動期では、「外出中のトイレや排便への不安」といった症状に直結する困りごとや、「治療費などの経済的負担」が上位に挙げられました。一方、寛解期では、これらに加えて「再燃しないか/寛解状態が今後どれくらい続くか不安・心配」といった、将来に対する不安や心配が上位に挙がっており、症状が落ち着いている時期であっても、心理的な負担が続いていることがうかがえました。

―このほか、調査のポイントとして、注目してほしいところはありますか?
左海:もう1つご注目いただきたい点は、ステロイドの服用時に依存性・抵抗性を示した患者さんに着目して分析を行った点です。
ステロイドの飲み薬について、減量や中止によって症状が再燃する、あるいは十分な効果が得られないといった、いわゆるステロイド依存性・抵抗性を経験した患者さんにとって、こうした状況は治療方針の見直しや、次の治療選択を検討する重要な転換点になっている可能性があると考えられます。
治療実態を見ますと、ステロイドの飲み薬の服用経験者のうち約6割が、減量・中止後の症状の再発・悪化、あるいは効果不十分を経験していました。
本調査では、こうした患者さんが「その後どういった治療を行ったのか?」「生物学的製剤やJAK阻害剤についてどのように感じているのか?」といった点についても、依存性・抵抗性の違いに分けて分析していますので、ぜひ注目していただければと思います。
―今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?
左海:今回の調査については、治療実態や薬物治療に対する満足度、困っていること、今後の治療薬に対する期待、QOLなどについて、582名の患者さんの回答をもとに傾向や分析結果を把握できる点が、有用なデータとして高く評価されています。
今回はほんの一部だけを取り上げましたが、実際のレポートでは「症状の発症から現在までの受診状況」や「今後の治療薬に対する期待」など、患者さんの治療体験や意識を捉えたデータ・分析を多く掲載しています。マーケティングやMR活動などでの患者理解を深めるための基礎資料として、ご活用いただける内容になっていると考えています。
また、本レポートは「クローン病の患者調査」と多くの項目で共通しており、2冊を併せてご覧いただくことで、両疾患の違いや共通点を比較でき、より一層ご活用いただける内容となっています。
ご興味・ご関心をお持ちいただけましたら、実際のレポートをオンラインミーティングなどでご覧いただきながらご案内することも可能です。
ご希望がございました際には、弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 潰瘍性大腸炎の患者調査」レポートは絶賛発売中です。
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