美容・化粧品
第169回は、2025年11月14日発刊の『2025年 アイケア対策商品の摂取実態と今後のニーズ分析』です!
主要4ブランド(えんきん/ルテイン光対策/ロートV5a/UHAグミサプリ ルテイン)について、購入の背景・選択理由・継続要因を分析し、アイケア市場における機能性表示食品の役割と成長余地を明らかにした当レポートについて、弊社リサーチャーの福井淑乃に調査のポイントをインタビューしました!
福井淑乃 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
シニアアナリスト 福井淑乃
—Profile—
入社当時は加工食品分野で市場調査や独自調査を担当。
2019年にヘルスケア領域の担当となってからは、消費者調査を専門に調査を行っている。
最近はミラーレス一眼カメラを購入し、旅行先での撮影や周辺機材の収集を楽しんでいる。
―今回の調査は、どのような背景・目的で実施されたのでしょうか。
福井:近年、スマートフォンやPCの使用時間の増加に伴い、「目の疲れ」や「視力への不安」を感じる人が、年代を問わず広がっています。
こうした背景の中で、アイケア市場では長らく一般的なサプリメントが中心となってきましたが、近年は機能性表示食品が台頭し、その存在感を急速に高めています。
実際、従来の「ブルーベリー系サプリ」に加え、科学的根拠を訴求した機能性表示食品が増加しており、「何を選ぶべきか」「なぜそれを選ぶのか」といった判断軸にも変化の兆しが見られます。
そこで本調査では、目の健康のために機能性表示食品を摂取している20~70代の男女1,236人を対象に、現在の目の症状の実態を起点として、生活背景や商品選択のきっかけ、さらには今後のニーズまでを一貫して把握するアンケート調査を実施しました。
機能性表示食品は、本当に“選ばれる理由”となっているのか。そして、それはすべてのユーザーにとっての“最適解”になり得るのか。本調査では、実際のユーザーの行動と意識に基づき、その実態を明らかにしています。
―なるほど、今回の調査では「機能性表示食品」が鍵になるということですね。
その点については後ほど詳しくお伺いするとして、まずは基本的なところから教えてください。
現在、どのような目の悩みを抱えている方が多いのでしょうか。
福井:目の悩みで最も多かったのは「目が疲れる」、次いで「目がかすむ・ぼやける」、「視力の低下」でした。
一見するとよくある結果に見えますが、年代別に詳しく見ると、悩みの“質”が大きく異なっていることが分かりました。
20~40代では、長時間のPC・スマホ使用による“疲れ・負担”が中心であるのに対し、40~50代では“老眼の入口”としての違和感、50~70代では“視覚機能そのものの低下”への不安が強まっています。
「目の悩み」と一括りにされがちですが、年代によって課題構造が明確に分かれている点は、今回の調査で改めて確認できたポイントです。
―同じ「目の悩み」でも、年代によって課題の中身が大きく異なるんですね。
ちなみに、今回は症状の深刻度についても分析されたとのことですが、その辺りはいかがでしたか?
福井:はい。今回は「症状の出現率」と「つらさ」を掛け合わせたマッピング分析を行いました。
その結果、「眼精疲労からくる肩こり・頭痛」「ピント調節機能の低下」「細かい字が見えない」「視力の低下」といった症状が、悩んでいる人が多く、かつつらさも強いコア症状として浮かび上がりました。
単なる軽い不調ではなく、日常生活の質に直結する症状が、アイケア対策ニーズを強く押し上げていることが分かりました。
―なかなかリアルな内容ですね。実感としても、眼精疲労は日常生活に影響しやすいと感じます。
では、こうした症状の原因について、ユーザーはどのように捉えているのでしょうか。
福井:全体では「加齢」と「長時間のPC・スマホ使用」がともに6割台の出現率で突出しています。
ただし、ここでも年代や性別による違いが見られました。
特に若年女性では、「姿勢」「アレルギー」「栄養不足」「化粧品」「カラコン」など、目の不調を生活習慣や環境要因の積み重ねとして多面的に捉える傾向が強くなっています。
また、スマホの利用時間が長い人ほど、「ドライアイの悩み」や「ブルーライト対策」へのニーズが高まるなど、スクリーンタイムの長さが、症状だけでなく目的意識にも影響している点が印象的でした。

―なるほど、興味深いです。
そうした背景が、機能性表示食品の選択にも影響しているのでしょうか?
福井:まさに、その通りです。購入理由を分析すると、「機能性表示食品であることがきっかけになった」と回答した人は全体の49.4%にのぼりました。
特に、症状が重く、対策意識の高い「ガチ疲れ目タイプ(強い症状を自覚し、積極的に対策を行う層)」や「こだわり疲れ目タイプ(成分や機能性を重視して商品を選ぶ層)」では、従来の一般サプリメントから機能性表示食品へスイッチしたケースが多く見られました。
症状が深刻になるほど、「なんとなく良さそう」ではなく、科学的根拠が明示されていることが、選択の決め手になっていると考えられます。
実際に、「一般サプリメントと比較した際の機能性表示食品のイメージ」を見ても、この傾向を裏付けるデータが得られました。機能性表示食品には、「効果が期待できそう」「科学的根拠がある」「症状改善につながりそう」といった評価が集まっており、価格が高いと感じながらも、“本気で対策したいタイミング”で選ばれやすい存在になっていることが分かりました。
―対策意識が高い層ほど、機能性表示食品へスイッチしているんですね。
この流れを見ると、アイケア市場では機能性表示食品が選ばれる、もっと言えば機能性表示食品でなければ選ばれにくい局面に入りつつあるのかなと感じたのですが、その辺りはいかがでしょうか?
福井:そうですね。機能性表示食品であることは、間違いなく大きなアドバンテージになっているといえます。
ただし、すべてのユーザーが機能性表示食品を最優先で選んでいるわけではありません。
例えば、「スマホ依存タイプ(スマホによる視力の低下に悩む層)」や、「お手軽老眼タイプ(老眼対策として手軽さ重視でアイケア商品を選ぶ層)」では、機能性表示食品であるかどうかは、必ずしも大きな判断軸にはなっていませんでした。
これらの層では、「手軽さ」「価格」「剤型」「習慣化のしやすさ」といった要素が、商品選択の決め手になっています。
つまり、”機能性表示食品であることは有効であり重要ではあるものの、すべてのユーザーにとって唯一のトリガーではなく、ユーザータイプによって重視される価値やスイッチの入り方が異なる”という点が、今回の調査から明らかになりました。
―なるほど。では、今回の調査結果から、メーカーはどのような示唆を得ることができるとお考えでしょうか。
福井:本調査では、主要なアイケア対策商品43ブランド(機能性表示食品26ブランド、一般のサプリメント・健康食品17ブランド)についても、購入背景や継続要因を含めて詳細に分析しています。
その結果、アイケア市場において機能性表示食品は、症状が深まったときに選ばれる有効な選択肢であり、今後もその重要性は高まっていくことが示されました。
一方で、すべてを機能性表示食品に寄せればよい、というわけではありません。
ユーザータイプごとに異なるトリガーを正しく理解し、どの層に、どの価値を、どの表現で届けるのか。そこを見極め、整理していくことが、今後のアイケア市場におけるマーケティングの成否を分けるポイントになると考えられます。
―ユーザーを一律に捉えるのではなく、タイプごとの見極めが重要ということですね。
本日はアイケア市場に関する貴重なお話をありがとうございました!
最後に、こちらのインタビューをご覧いただいている皆さまに一言メッセージをお願いいたします。
福井:最後までご覧いただき、ありがとうございます。
本レポートでは、目の悩みや症状に関する基礎的なデータをはじめ、目薬やアイマスクなどの各対策の位置づけ、機能性表示食品と一般サプリメントの選択トリガー、ブランドごとの商品評価まで、アイケア領域のユーザーニーズを多角的に分析しております。
詳細が気になる方は、無料のオンラインミーティングにて実際のレポートをご覧いただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご連絡、お待ちしております!

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 アイケア対策商品の摂取実態と今後のニーズ分析」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。
「TPCビブリオテック」では自主企画調査レポートが購入可能です。
豊富な情報量で、様々なニーズに対応します。
サービスに関するご相談やお見積りを承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
[ 24時間受付中 ]
[ 9:00-17:00 土日祝除く ]