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リサーチャーに聞く!#178 『2025年 クローン病の患者調査』調査のポイント

2026.09.29
  • リサーチャーインタビュー
  • Pharmaceuticals & Medical
リサーチャーに聞く!#178 『2025年 クローン病の患者調査』調査のポイント

第178回は、2025年11月14日発刊の『2025年 クローン病の患者調査』です!
クローン病と診断され、その治療のために現在医療機関を受診している成人男女182人を対象にアンケート調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの安田俊に調査のポイントをインタビューしました!

 

安田俊 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Pharmaceuticals & Medical

安田俊

—Profile—

2019年の入社後、ケミカル分野で主に市場調査を担当。
現在は、医薬品領域において、抗体医薬品、ペプチド医薬品、再生医療、放射性医薬品など、多様なモダリティを対象に、市場動向や研究開発動向、企業動向に関する調査に携わっている。

 


―なぜ、今回クローン病に関するの調査を実施しようとしたのですか?

安田:クローン病については、前回の2022年調査においても、同じ炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎と並び、治療満足度が必ずしも高いとは言えない疾患であるという結果が示されました。特に活動期の患者さんでは、満足度が低い傾向が明確にみられていました。

こうした背景のもと、近年ではクローン病治療において、比較的治療効果が高いとされる生物学的製剤の使用が広がっているほか、経口のJAK阻害剤の使用が可能になるなど、治療の選択肢も増えてきています。
そこで本調査では、現状の治療実態を調査することに加え、患者さんが生物学的製剤にどのような期待を寄せているのか、また経口薬を中心に新規治療薬に対するニーズや、治療満足度がどのように変化しているのかに着目し、調査を実施しました。

 

―では、この調査で明らかになったことはどのようなことですか?

安田:まず、クローン病の活動期・寛解期のいずれにおいても、直近の治療状況をみると飲み薬が中心であることは変わっていませんが、これ以外では、注射薬が約6割、座薬・注腸薬が3割弱と続いており、複数の剤型を組み合わせながら病状をコントロールしている実態がうかがえます。

このうち、飲み薬の内訳では、5-ASA製剤の使用率が圧倒的に高く、最近適応追加されたJAK阻害剤「リンヴォック」については、現時点では約3%にとどまっている状況でした。

また、注射薬の生物学的製剤での利用状況に注目すると、直近の使用率は活動期で約6割、寛解期でも約半数に達しており、病状にかかわらず、生物学的製剤が治療の中心に位置づけられていることが分かります。
さらに、これまでに一度でも生物学的製剤を使用した経験のある患者さんは7割にのぼり、実臨床における浸透度の高さが確認できます。

そして、生物学的製剤に対する患者さんの期待をみると、
「既存治療より長く効果が続くこと」
「効果が高い(強い)こと」
の2点が特に多く挙げられました。

このうち、「効果が高い(強い)」については7割以上が『期待どおり』と実感している一方で、「既存治療より長く効果が続くこと」は半数ほどにとどまっています。これ以外でも、期待に十分応えられていないケースがあることも、レポート上では確認できます。

 

 

―このほか、調査のポイントとして、注目してほしいところはありますか?

安田:はい、今後の生物学的製剤の使用意向は一つの重要なポイントだと考えています。
全体の傾向としては、「ぜひ使いたい/やや使いたい」といった前向きな層がおよそ6割を占める一方で、「使用したくない」という層も約4割存在しています。

使用したくない理由を詳しくみると、最も多いのは「現在の治療に満足している・症状が改善している」で、4割程度挙げています。
これに加えて、「注射・点滴に抵抗がある」「この薬を使うほど状態が悪くない」といった声もそれぞれ3割程度みられ、剤形に対する負担感や、現行治療で十分と感じている判断が背景にあると考えられます。

また、新規治療薬へのニーズとして、「生物学的製剤と同程度の効果が期待できる優れた飲み薬」という前提条件を置いた場合の使用意向についても確認しましたが、この場合でも「使用したい」が約6割、「使用したくない」が約4割と、全体の構図は大きく変わりませんでした。

使用したくない理由としては、ここでも「現在の治療に満足している・症状が改善している」が4割以上と最も多く、加えて「副作用への懸念・過去の経験」も同程度の割合で上位に挙げられています。

 

―今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

安田:はい、クローン病治療の実態や治療満足度の変化について、182名の患者さんの傾向・分析や回答データが把握できるといった点で、非常に有用であり、実務に活用できるデータとして、高く評価いただいております。

今回はほんの一部のみのご紹介となりましたが、実際のレポートでは、
「症状が出てから受診までの状況」
「クローン病の影響によるQOL状況」
「治療の決定方法」
など、有用なデータ・分析を数多く掲載しております。

また、本レポートは「潰瘍性大腸炎の患者調査」と多くの項目で共通しており、2冊を併せてご覧いただくことで、両疾患の違いや共通点を比較でき、より一層ご活用いただける内容となっています。

ご興味・ご関心をお持ちいただけましたら、実際のレポートをオンラインミーティングなどでご覧いただきながらご案内することも可能です。
ご希望がございました際には、弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 クローン病の患者調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

『2026年 健康食品市場トレンドレポート』

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