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2022.11.11

リサーチャーに聞く!#21『業務用プラントベースフード市場の動向と将来展望Ⅰ』調査のポイント

PRESS

FOOD & DRINK

第21回は、2022年9月30日発刊した『2022年 業務用プラントベースフード市場の動向と将来展望Ⅰ』です!
業務用PBFの中でも代替肉に焦点を当てており、現在の市場の動向や参入企業の情報はもちろん、今後市場はどのように推移するのか2030年までの市場規模予測や今後どのようなメニューが狙い目となるのかといった今後の市場性について分析分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上創に調査のポイントについてインタビューしました!

 

水上 創 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health&Food
係長 水上 創

—Profile—
入社当時から、Food & Drink分野でマーケット調査と消費者調査を担当。
これまで多くの調査企画を提案し、実査を行っている。
近年では、マーケットと消費者ニーズの両面から今後の将来展望を分析する新たな調査レポートを確立し、複数のテーマを発刊している。

 


―近年プラントベースフード(PBF)が注目を集めていますが、今回はその中でも企業向けに販売されている業務用のPBFにフォーカスを当てた調査を行ったとのことですが、なぜ業務用PBFの調査を行ったのですか?

水上:これはPBFに限った話ではないのですが、ここ2、3年でお客様から「業務用○○に関する情報はありますか?」といったお問い合わせをいただくことが増えています。詳しいお話を伺ってみたところ、「実は業務用に関する情報は断片的に持っているものの、市場の全体像がつかめるような情報は自力で収集しにくい。」といったことをよくお聞きしました。そこでTPCでは今年から”業務用”をキーワードにした調査に注力しています。
そして、業務用PBFについては、PBF自体がここ最近で目にする機会が増えた、比較的新しいカテゴリーなので「どんな商品が市場に出回っているのか?」「外食や中食、内食など、どこ向け・どのチャネルに販売されているのか?」「どのプレイヤーがどんな商品を展開しているのか?」など、とにかく分からないことが多いためお客様からの要望も多かったです。
そこで、こうした要望に応えるために業務用PBF市場の全貌を明らかにする調査を実施しました。なお、今回は代替肉に焦点を当てた「Ⅰ」と代替乳製品や代替魚介類、代替卵などに焦点を当てた「Ⅱ」に調査を分けており、先に業務用代替肉の調査を行いました。

 

―今回は2回に分けて調査を行っているのですね。業務用の代替肉にフォーカスを当てて調査した結果、何か新たな発見はありましたか?

水上:代替肉に注目したことによって、より細かな分析ができました。
今回の調査では代替肉を使った料理・食品の原材料になるものを「基材」、代替肉を使って主に肉料理を模した食品を「代替肉使用食品」と分類しました。さらに、「基材」ではミンチ肉やフィレ肉、ブロック肉など肉の形状に合わせて、「代替肉使用食品」ではハンバーグや唐揚げ、ソーセージなどベースとなった料理・食品の名称に合わせて分類を行っており、市場でどんな商品・メニューが出回っているのか把握することができました。

例えば、「代替肉使用食品」の市場規模について、2012年は市場全体の1%にも満たない構成比だったのですが、この10年間で構成比が8.2%まで拡大しており、市場は急成長していることが分かりました。そして、急成長の背景には、様々な企業の新規参入が活発化したこと、手軽にPBFの取り扱いが出来る点から大手外食業を中心に採用が増えたことなどがありました。

 

 

―なるほど。そういった発見があったのですね。それでは、今回の調査でここに注目してほしい!というポイントがございましたら、是非ともお聞かせください。

水上:今回のポイントは、業務用代替肉市場の中で今後狙い目となるメニューを分析している所にあります!具体的には、今後も急成長が期待される「代替肉使用食品」において、2022年の売上高(見込)や上位メーカーの参入状況、メーカーシェア、外部要因などから今後参入の余地がある狙い目となるメニューを分析を行っています。
この他、今後市場がどのように推移するのか2030年までの市場規模予測も行っているので、代替肉のマーケティングや商品開発・商品改良の一助となるデータになると自負しております。

 

―なるほど。それは面白そうですね。最後に今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

水上:「業務用の代替肉について、今まで情報がまとまった調査レポートが無かったので助かりました。」といった嬉しいお声を多くいただきました。最初のお話とも重なりますが、「やはり、業務用PBFは分からないことが多いのだな…、調査を行って良かった。」と実感しました。業務用PBFの調査については、現在「Ⅱ」を調査中です。情報収集がしにくい業務用の調査なので、悪戦苦闘しておりますがお客様に喜んでもらうためにも頑張りたいと思います!

 

―本日は貴重なお話しありがとうございました。「Ⅱ」の調査も楽しみにしています。お体に気をつけて頑張ってください。応援しています!
さて、今回インタビューした業務用PBFの「Ⅰ」の調査レポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

 

 

2022年 業務用プラントベースフード市場の動向と将来展望Ⅰ
代替肉市場の中で急成長する代替肉使用食品、今後狙い目となるメニューを分析!