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2023.04.19

リサーチャーに聞く!#40『全身性強皮症(SSc)のドクター調査』調査のポイント

PRESS

MEDICAL PHARMACEUTICALS

第40回は、2023年4月11日に発刊した『全身性強皮症(SSc)のドクター調査』です!
直近1年間に全身性強皮症患者を5人以上診療しているリウマチ/皮膚科専門医計30名を対象に、全身性強皮症患者の診療プロフィール、皮膚硬化・肺線維症の治療実態、「リツキサン」の治療プロフィール、治療全体(各症状に対する治療)の評価と問題点、新薬候補の期待度や患者像等を分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上徹に調査のポイントについてインタビューしました!

 

水上 徹 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Medical
係長 水上 徹

—Profile—

入社してからほとんどの期間で、Medical関連の調査を担当。
現在はMedical関連の患者調査、ドクター調査および独自調査を行っている。

 


―なぜ今回全身性強皮症に関して、ドクターへの調査を行ったのですか?

水上:全身性強皮症は初めて調査を行うテーマで、とてもアンメットニーズの高い疾患であるため、その治療実態や治療評価などを知るために調査を行いました。
また、今回は患者調査・ドクター調査を同時に企画しており(患者調査は今年2月に発刊)、患者調査とドクター調査の両方を行うことで、患者・ドクターそれぞれの視点から疾患に対する状況がみえると思い、今回両調査を実施しました。

 

―今回の調査ではどのようなことを知ることができますか?

水上:今回の調査では、リウマチもしくは皮膚科専門医を対象に調査を行っています。
専門医の全身性強皮症における治療のご経験や視点から、実臨床での治療実態や治療評価、また開発中の薬剤(生物学的製剤)を中心とした新薬の臨床上でのニーズなどをご覧いただけます。

 

 

―今回の調査で、明らかになったことは何ですか?

水上:2021年9月から全身性強皮症の治療で使用可能になった「リツキサン」についての評価を伺ったところ、まだ効果や副作用におけるエビデンスが揃ってないこと等から、治療評価はそこまで高くないものの、ほとんどのドクターが今後処方自体は行っていく意向と判明しました。
今後、治療効果のエビデンスが揃い、副作用への不安も解消できれば、処方ケースも上がってくるのではないかと思われます。

 

―では、全身性強皮症に対する現状の治療評価はいかがでしたか?

水上患者調査でもそうでしたが、皮膚硬化や肺線維症といった代表的な症状に対する治療評価はかなり低く、これら以外では皮膚(手指)潰瘍も同様に低い結果でした。
また、アンメットニーズでは、これら症状に対して、“治療効果が十分な薬の選択肢が少ないこと”や“根本治療が可能な画期的な薬がないこと”が挙げられており、生物学的製剤を中心に今後このようなアンメットニーズに対応した治療薬の上市が期待されています。

本調査レポートに関しましては、webミーティングを通じて実際のレポートをご覧いただくことも可能です。少しでもご興味・ご関心をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューしたレポートは絶賛発売中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

全身性強皮症(SSc)のドクター調査
「リツキサン」の治療実態と評価、開発中の生物学的製剤へのニーズを探る