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2023.05.08

リサーチャーに聞く!#41 『2023年 グリーン界面活性剤の市場動向と今後の市場性』調査のポイント

PRESS

CHEMICAL

第41回は、2023年4月24日発刊の『2023年 グリーン界面活性剤の市場動向と今後の市場性』です!
「グリーン界面活性剤」と定義づけた天然系合成界面活性剤とバイオ界面活性剤における各市場の概要、主要各社の主な取組み、参入企業一覧・動向、主要製品一覧、市場規模推移、今後の市場規模予測について調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの天野洋介に調査のポイントについてインタビューしました!

 

 

天野 洋介 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ  Chemical

主任 天野 洋介

—Profile—

入社当時から、Chemical分野での調査を担当している。

これまでに、医薬品原薬・中間体、肥料・土壌改良材、界面活性剤等の調査を行った。
最近では、農薬や農業技術/ビジネス等のアグリ関連の調査に注力している。
趣味はライブ観戦とギター演奏。学生時代からMr.Childrenの熱狂的なファンであり、今年もライブに行っている。

 


―なぜ今回、この調査を行ったのですか?

天野近年では、SDGs等の取組みにより、環境に配慮した製品やサステナビリティに貢献する製品に対する消費者のニーズが高まってきております。環境への高まりは最終製品だけでなく、最終製品を構成する原料にも求められてきており、様々な産業で使用される界面活性剤においても、CO2を排出する石油系界面活性剤よりも、環境負荷低減に貢献する天然系合成界面活性剤(バイオベース界面活性剤)、バイオ界面活性剤(バイオサーファクタント)にシフトしていく傾向がみられます。
そこで、「天然系合成界面活性剤」と「バイオ界面活性剤」を「グリーン界面活性剤」と当資料では定義。それぞれの市場の動向と今後の市場性を第3者の視点から調査・分析することに新たな気づきを与えられるのではないかと思い、当調査を行いました。

 

―なるほど。では、今回の調査で明らかになったことは何ですか?

天野私が想定している以上に、ケミカルメーカーがグリーン界面活性剤を事業展開していることが分かりました。例えば、天然系合成界面活性剤については、ある企業が界面活性剤の「グリーンカーボン化」を推進し、トウモロコシやサトウキビ由来の酸化エチレンを原料とした100%植物由来の界面活性剤を販売し、環境負荷低減に貢献しております。また、バイオ界面活性剤については、ある企業がバイオ界面活性剤の一種であるラムノリピッドの大規模工場の新設を発表したりする等、市場が活発化していることが分かりました。今後も石油系界面活性剤の代替品としてグリーン界面活性剤が伸長していくことが予測されます。

 

―ケミカルメーカーが積極的に事業展開を行っているのですね。それでは、今回の調査で新たな発見はありましたか?

天野ケミカルメーカーの中では、環境に優しい界面活性剤を提供するだけでなく、製造体制そのものに環境を考慮した体制を敷いている企業があることを知りました。製造設備では、電力の半分以上に再生可能エネルギーを活用したり、風力エネルギーを活用する等のカーボンニュートラルに貢献する体制を構築することでよりSDGsに貢献した取組みを行っている企業があることが新たな発見でした。今後は、ケミカルメーカーにおいて環境を考えた製造体制下で環境に優しい製品を供給していくことが大きな使命であるように感じました。

 

―わかりました。最後に当資料のアピールポイントを教えて下さい。

天野:世界の界面活性剤は現在も石油系に依存していますが、今後は、グリーン界面活性剤が今まで以上に台頭していくとみられます。当資料では、グリーン界面活性剤を展開している主要企業の動向や、市場規模、今後の市場性についてレポートしております。
また、「天然系合成界面活性剤」と「バイオ界面活性剤」の製品一覧も掲載しております。主要製品の用途や作用について分析しており、どの製品がどの用途に展開されているのかを分かるようにカテゴライズしております。是非とも一度ご試読をご検討ください。
実際に、ご購入いただいたケミカルメーカーのお客様にも高く評価をいただいております。ケミカルメーカーはもちろんですが、界面活性剤に関連がある化粧品メーカー、トイレタリーメーカー等の方にもご覧になっていただきたい資料となっております。ご興味がございましたら、ご試読ご検討いただければ幸いです。

 

 

 

―貴重なお話しありがとうございました。今回インタビューした調査レポートは予約受付中です。ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

『2023年 グリーン界面活性剤の市場動向と今後の市場性』