リサーチャーに聞く!#120 『2025年 プラントベースフードのR&D動向調査』調査のポイント

2025.05.28
  • リサーチャーインタビュー
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リサーチャーに聞く!#120 『2025年 プラントベースフードのR&D動向調査』調査のポイント

第120回は、2025年2月26日発刊の『2025年 プラントベースフードのR&D動向調査』です!
日本のPBFの研究開発に焦点を当て、最新の技術動向やトレンドを把握するために調査した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上創に調査のポイントをインタビューしました!

 

水上創 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
課長 水上創

—Profile—

入社当時から、Food&Drink分野で市場調査と消費者調査を担当しているほか、
顧客の課題解決につながる独自調査にも多く携わっている。
近年は、プラントベースフードに関する調査を得意としており、これまで複数の市場調査や消費者調査、セミナーを行ってきた。

 


―TPCではこれまで複数のプラントベースフード(以下、PBF)に関する調査を行っていますが、今回の調査は研究開発動向にフォーカスを当てたものと伺っております。
今回はなぜ研究開発の調査を行ったのですか?

水上PBFは世界的に注目を集めており、日本でも商品を目にする機会が増えましたが、さらなる市場拡大のためには研究開発の方向性を見える化することが重要であることから調査を行いました。

と言いますのも、PBFは味覚面や栄養面、価格面などで技術的課題が多く、これらのバランスをとるには基礎研究・応用研究の積み重ねが不可欠です。また、最近はPBFのカテゴリーが広がり、消費者のニーズも多様化しているので、カテゴリーごとにニーズに応じた製品開発が必要です。

こうしたことから、現在の研究開発はどのカテゴリーに注力しているか、どのような研究が求められているかを把握して、今後必要な研究領域を明確化するために調査を行いました。また、今回の調査では海外の特許分析も行っており、海外の技術動向と比較することができるため、世界的な視点を持って研究開発テーマの優先順位付けができる内容となっています。

 

―なるほど、PBF市場のさらなる発展のためには最新の研究開発動向を把握することが重要なのですね。
それでは、今回調査を行った結果、何か明らかになったことはありますか?

水上特許分析で日本、アメリカ、欧米、中国、韓国における技術の国際的な流入・流出状況を調査したのですが、日本は他の4つのエリアと比べて海外からの特許出願が多く、欧米からの出願が4割以上を占めていました。すなわち、海外企業が日本市場での競争力を確保するために出願しているため、それだけ日本市場が魅力的であることを示唆しているのではないでしょうか。

具体的にみると、日本にはNestleやFirmenich、Givaudanなどの欧米企業が多くの特許を出願していました。これらの企業はグローバル展開を視野に入れたスケールメリットを追求していることが特徴であり、日本市場でも存在感を持っていることが分かりました。

また、これらの企業がどのカテゴリーで、どのような技術、課題を解決するための特許なのか調査しています。もちろん、特許分析では日本の企業の技術動向も確認いただけるので、他社の戦略や技術的優位性が把握できることから、自社の研究投資の判断や技術パートナー探しに活用いただけるかと存じます。

 

―なるほど、日本市場は海外からの出願も多く、グローバルな競争の場となっているのですね。
それ以外に今回の調査でここに注目してほしい!というポイントがございましたら、是非ともお聞かせください。

水上今後の研究開発の方向性を探る項目では、アイデア出しを仕組み化した「アイデアマトリクス」の表を用いてまとめているため、アイデアの創出や新しい研究開発テーマの発見に活用できるため、必見です!

具体的には、カテゴリーごとに消費者ニーズを踏まえた、今後求められる研究分野についてマトリクス表で見える化しているため、今後の研究開発の進め方のヒントになるかと思います。

さらに、そのカテゴリーではまだ対応できていない研究分野も把握できることから、今後の差別化戦略にも参考になるかと存じます。

 

―なるほど、それは実際の調査レポートで確認してみないといけない情報になりますね。
それでは、最後に今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

水上今回の調査では、主要企業40社の直近3年間における研究開発成果について、どのカテゴリーの研究なのか、どのような研究分野なのか、どのような製品に活用されているのか確認できるため、PBF業界または競合他社の注力領域が分かる点を評価いただいております。

競合の状況が把握できることから、お客様には自社の研究戦略策定や業界のトレンド把握に活用いただいております。

 

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 プラントベースフードのR&D動向調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2025年 プラントベースフードのR&D動向調査

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