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第122回は、2025年5月15日発刊の『2025年 全身性エリテマトーデス(SLE)のドクター調査』です!
成人の全身性エリテマトーデス(SLE)患者の治療を5人以上担当している日本リウマチ学会もしくは日本腎臓学会の専門医のHPドクター30名にインタビュー調査を実施した当レポートについて、弊社リサーチャーの水上徹に調査のポイントをインタビューしました!
水上徹 プロフィール
リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Pharmaceuticals & Medical
シニアアナリスト 水上徹
—Profile—
入社してからほとんどの期間で、Medical関連の調査を担当。
現在はMedical関連の患者調査、ドクター調査および独自調査を行っている。
―なぜ今回、全身性エリテマトーデスに関する調査を行ったのですか?
水上:全身性エリテマトーデス(以下SLE)は、ループス腎炎(以下LN)をはじめとした全身の臓器に多様な病変を引き起こす自己免疫疾患であり、長期にわたる疾患管理が求められる難治性疾患の一つです。
治療はステロイド内服薬を中心とした治療が主流ですが、副作用リスクやQOLへの影響から、多様な治療薬を併用することで、ステロイドの減量・中止を目指した治療が進められています。
近年では、免疫調整薬のプラケニル、生物学的製剤のベンリスタ、サフネロー、リツキサンなど、新たな治療選択肢が登場し、治療戦略の多様化が進んでいます。
こうした治療環境の変化を受け、SLEに対する臨床現場の治療実態や評価、特に生物学的製剤の処方状況を把握するため、調査を実施しました。
―今回の調査で明らかになったことは何ですか?
水上:はい、まず今回調査では、病院勤務のリウマチ専門医および腎臓専門医を対象とし、専門性の高い治療を行っているドクターに調査を行っています。
また、LNの合併有無により、LN合併例と非合併例の大きく2つにわけて、それぞれの治療をお聞きしました。
こうした前提で、LN合併例・非合併例のいずれにおいても、寛解導入治療の第1選択において、生物学的製剤を処方しているドクターの割合が3~4割ほど(患者数ベースでは1割程度)と、治療の早期段階で生物学的製剤を選択するドクターは少なくありません。
―具体的にはどのような症例で、生物学的製剤を第1選択として、処方されていますか?
水上:そうですね、LN非合併例においては、皮膚症状や関節症状が強い症例に対して、早期からベンリスタやサフネローを処方する傾向がみられています。
一方、LN合併例においては、いずれもベリムマブが処方されています。腎機能が悪い、内服から注射に少しでも切り替えたいなどの症例が挙げられていますが、非合併例にくらべると大きな傾向はみられていません。
ただ、標準治療(経口ステロイド、HCQ、MMFの併用)で効果不十分と想定される場合の追加薬として、免疫抑制剤などとの選択肢や免疫抑制剤の代わりとして、処方されているようです。
これは、ベンリスタの安全性の高さが評価されていることで、使いやすいといった点も背景にあると考えています。
―今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?
水上:はい、SLE治療の実態や評価について、30名の専門医の傾向・分析や回答データが把握できるといった点で、非常に有用であり、実務に活用できるデータとして、高く評価いただいております。
今回はほんの一部だけを取り上げましたが、実際のレポートでは、寛解導入治療の第2選択や寛解維持治療の実態、ステロイド内服薬の用量別での処方特性、各治療薬の項目別評価、開発中の治療薬におけるポジショニングの推定など、有用なデータ・分析が多くございます。
ご興味・ご関心をお持ちいただけましたら、実際のレポートをオンラインミーティングなどでご覧いただきながら、ご案内させていただくことが可能です。
ご希望がございました際には、弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 全身性エリテマトーデス(SLE)のドクター調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。
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