美容・化粧品
第153回は、2025年12月17日発刊の『2025年 サロン用化粧品の市場分析調査』です!
今後いっそう活性化していくことが予想されるサロン用化粧品市場について、展開ブランドや売上高、販売方法など様々な角度から徹底分析。加えて、消費者の意識や実態といった多角的な視点を交え、サロン用化粧品の今後の市場性と方向性についてレポートした当レポートについて、弊社リサーチャーの松川実生、古村和恵に調査のポイントをインタビューしました!
松川実生 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty & Cosmetics
松川実生
—Profile—
2021年入社後、化粧品分野で主にマーケット調査を担当。
これまでスキンケアに関する市場調査やヘアケアに関する消費者調査を担当した。
2025年には日本化粧品検定1級を取得し、コスメコンシェルジュ資格も取得。
健康維持のため、1日1万歩を目標にしている。
古村和恵 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty & Cosmetics
古村和恵
—Profile—
2021年入社。化粧品分野のマーケット調査や英語のレポート作成、海外調査などを担当。
最近では、化粧品市場のトレンドレポート日英版を執筆した。
化粧品は成分で選ぶタイプだが、近頃は香りにも注目している。
2026年はフルマラソン完走、海外マラソン大会デビューを目標にしている。
―今回、サロン用化粧品市場をテーマにした調査を実施したとのことですが、現在の同市場の課題は何だと考えていますか?
古村:厚生労働省のデータでは、2024年度の時点で、国内に27万件超えの美容室があると発表されており、よく使われるたとえ話ですが、”美容室はコンビニの5倍多い”と言われています。つまり美容室は、数あるなかから顧客に選ばれるための差別化を図らなければならないという課題を常に抱えており、サロン用化粧品メーカーもその課題解決のためにサロンへの支援体制の充実やサロンにお客様を誘導できるような商品開発をしていくことが求められています。
―なるほど。具体的にどのような動きがありましたか?
松川:近年の各社の動向は大きく3つで、①高付加価値・高単価メニューの充実、②ブランド力の強化、③メーカー側の通販体制の強化による物販機会の増加が挙げられます。
①については、髪質改善やブリーチオンカラー、エイジングケアなどのサロンワークと連動したホームケアの需要が高まっていることから、各社は高機能製品や上位ラインの投入を強化しています。例えば日華化学やウエラジャパンでは、既存シリーズの処方を強化し、ダメージ補修力や質感コントロール力を高めたプレミアムラインの投入で売上を拡大しています。特に最近は髪質改善メニューが浸透しており、『レブリン酸』や『トステア』などの髪質改善成分を配合し、ホームケアでも髪質改善の効果を求めるニーズが高まっています。
―商品面でいろいろな動きがあったんですね。販促面での動きはどうでしたか?
松川:販促面では、主に②のブランド力を強化する動きでは、近年は特にSNSを使った情報発信を強化し、メーカーから消費者へ機能性をアプローチすることで、トリートメントやカラーブランドの認知が広がり、施術だけでなく店販購入の機会も拡大しています。多くの企業ではInstagramを運営し商品紹介の投稿を行っているほか、ミルボンではインフルエンサーを起用したコラボ動画の公開や、日本ロレアルではYouTubeにおいてタレントを起用したコラボ動画を配信するなど、ブランドの認知と商品理解の向上により購買意欲の喚起を図っています。
③については、コロナ禍を機に公式通販を導入するメーカーが増加し、近年ではサロン出店型公式オンラインストアの活用が広がっています。サロン出店型の代表例であるミルボンの『milbon: iD』は、EC需要の高まりを受け導入が加速しており、データ分析や経営効率の向上に寄与しています。メーカーとサロンの両方への利益を生み出すだけでなく、これまでサロンに足を運ばなければ買えなかった商品をいつでも購入できるというお客様のメリットにも繋がっています。このように、公式通販の導入は今後も強化される見込みであり、サロン用化粧品市場の拡大に向けて欠かせないチャネルへと成長していくと考えられます。
―興味深いですね。このような変化を受けて、今後の市場の動きはどうでしょうか?
古村:サロン用化粧品市場は新型コロナウイルスの影響を大きく受け、前回の2021年時の調査では、市場規模が縮小していました。しかし近年は顧客がサロンに戻り、2024年のサロン用化粧品市場は、前年比2.8%増の2,047億円で推移しています。近年では、各社がサロンでの体験価値をもっと向上させることで業界を盛り上げていこうという動きがみられ、2025年については、同3.2%増の2,113億円と、引き続き緩やかな成長が見込まれています。
また、主要な国内企業が大規模な生産・研究開発投資を行っていますし、外資系企業は、日本をアジアにおける研究開発およびトレンド創出拠点として位置づけ直す動きがみられており、日本市場において技術と感性を集積し、新たなトレンドの発信地とすることで、グローバル市場での需要を喚起しようとしている点も注目ポイントです。
―ここまで、市場の最新動向を分かりやすくお話しいただき、ありがとうございました!では、最後になりますが、読者の皆様に一言ありましたらお願いします。
松川:本レポートは、サロン用化粧品市場の規模推移や消費者の意向、主要企業の商品トレンド、販促活動、研究開発などの動向を1冊でわかりやすく把握していただけるものとなっています。前回のレポートから4年ぶりの発刊となり、コロナ禍以降の業界の変化や、各社の今後の方向性などを網羅している点もポイントです。サロン用化粧品や頭髪化粧品の開発メーカーの皆さまに広くお役立ていただける資料になっていますので、是非ご検討いただきたいと思っています。
また、本レポートの内容は営業や商談資料、展示会のパネルなどにも使っていただけますので、原料メーカーやOEM企業の皆さまにもご活用いただけるかと存じます。ご試読も承っておりますので、ご希望の方は是非お問い合わせいただけますと幸いです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 サロン用化粧品の市場分析調査」レポートは絶賛発売中です。
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