リサーチャーに聞く!#156 『2025年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査』調査のポイント

2026.02.05
  • リサーチャーインタビュー
  • Beauty & Cosmetics
リサーチャーに聞く!#156 『2025年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査』調査のポイント

第156回は、2025年12月16日発刊の『2025年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査』です!
今日の化粧品のなかでも注目を集めているアンチエイジング化粧品に焦点を当て、その市場動向をブランド別、種類(剤型)別、成分別、訴求別、価格帯別などさまざまな角度から徹底分析。アンチエイジング化粧品市場の参入各社のマーケティング活動に資するデータを提供することを目的とした当レポートについて、弊社リサーチャーの富崎敦子、成海凜乙に調査のポイントをインタビューしました!

 

成海凜乙 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty & Cosmetics
成海凜乙

—Profile—

2025年に入社後、化粧品分野で市場・消費者調査を担当している。
これまでに美容全般の消費者調査やアンチエイジングの市場調査を担当。
美容系YouTuberの動画をみるのが趣味。いくらが好き。

 

富崎敦子 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty & Cosmetics
データアナリスト 富崎敦子

—Profile—

データアナリスト 富崎敦子
2013年の入社当時から、化粧品分野でマーケット調査と消費者調査を担当している。
これまでスキンケアを中心に、海外戦略、OEMなど幅広い内容で調査企画を提案し、
近年は商品企画や顧客提案、原料に関するコンサルティング業務にも携わっている。
最近は、ゲーム配信を観るのにはまっている。えびが好き。

 


―なぜ今回アンチエイジング化粧品に関する調査を行ったのですか?

成海近年、アンチエイジング化粧品市場はこれまでにないスピードで変化しています。AIや量子コンピューターを活用した処方開発により、商品開発の高度化が進んでいるほか、韓国コスメ人気の高まりによってトレンドサイクルも短期化し、消費者の嗜好にも変化がみられます。また、消費者のエイジングに対する意識も変容し、加齢への対処だけでなく、年齢を重ねることを前向きに楽しむためのケアとして捉えられる傾向も強まっています。そのため、単に機能や価格で競うだけでは消費者の支持を得ることは難しくなっているのではないかと感じました。

こうした状況を踏まえ、実際に市場の動きを調査することで新しい傾向がみられるのではないかと思い、今回調査を実施しました。具体的には、商品開発やマーケティング手法の高度化、トレンドの高速化、消費者意識の変化など、多角的な視点から市場を俯瞰し、今後のブランド戦略や商品開発に資する情報を提供することを目指しています。

 

―なるほど、そのような背景があったのですね。確かに韓国コスメ人気やAIなどの動きは近年特に注目されているところですよね。実際に調査を行って、どのような発見がありましたか?

富崎調査を通じて明らかになったのは、現代のアンチエイジング化粧品市場では、単に高機能を打ち出すだけではなく、各ブランドは、機能面と感性面の両方を意識した戦略を強めているということです。

まず機能面では、各ブランドがそれぞれ差別化を進めています。具体的には、ヒーロープロダクトを軸にシリーズ全体への回遊を促す設計や、複数の肌悩みに同時アプローチするマルチタスク型処方、独自成分・注目成分を活用した処方強化、さらに科学的エビデンスに基づくデリバリー技術の導入など、多様な取り組みがみられました。例えば、資生堂の「エリクシール」ではヒーロープロダクトである美容液「ザ セラム aa」を軸にライン回遊を強化し、ポーラの「B.A」では独自成分『BAコアエキス』で毛根周辺の再生力に着目した処方を実現しています。このように、機能面だけでもブランドごとに多角的な動きが進んでいるのが特徴です。

一方、感性面においては、商品そのものだけでなく『体験』が重要視されています。これまでのような香りやテクスチャー、パッケージといった五感に訴えるものだけでなく、近年はそれに加え、ブランド理念や世界観を反映した体験設計も重視されている点が特徴的です。例えば資生堂の「プリオール」では、見るだけで気分が上がる、キラキラと輝くパッケージを採用するとともに、ブランドメッセージである『大人の七難 ピースでいこう』を軸にしたTVCMを放映することにより、ターゲット層に対し生き方やマインドへの共感を促しています。

こうした機能面と感性面の両立は、ブランドとしての差別化を強めるだけでなく、消費者が“その商品を選ぶ理由”を明確にする重要な要素になっています。

各主要ブランドの事例や市場全体の動向はレポート内で詳しく整理していますので、ぜひ目を通していただきたいポイントです。

 

―各社が機能面・感性面の両面においてそれぞれ異なるアプローチで差別化を進めている点が印象的ですね。そうした中で、実際の商品づくりの面ではどのような動きがみられるのか気になります。近年の新商品の動向についてポイントはありますか?

成海新商品の動向としては、①効果のマルチタスク化、②浸透・安定化技術の強化、③科学的エビデンスを重視した処方の深化の3点が挙げられます。

1つ簡単にご紹介いたしますと、②浸透・安定化技術の強化については、成分の効果を最大化するため、成分の届け方や安定性を重視した処方・容器設計の商品が増加しています。成分を届ける処方設計として、ファンケルの「ファンケル コアエフェクター」では、『活性型チオレドキシン』をナノカプセル化し、角層深部まで届ける独自技術を採用しています。また、容器やアプリケーター設計の工夫として、ポーラの「リンクルショット メディカル セラム デュオ」は、水に触れると分解されやすい成分を全顔に届ける設計にするため、使用時に2剤を顧客自身が混合する2剤混合式となっています。

このように、単に”良い成分を配合する”だけではなく、いかに成分を効果的に肌へ届けるかに着目した商品設計が重視されるようになっています。
処方技術と容器設計を一体で考えることで、実際の使用シーンにおける効果実感を高めようとする動きが、近年の新商品にみられるポイントの1つだといえます。

 

―なるほど。成分そのものだけでなく、その成分を”どう届けるか”まで含めて商品価値を高めようとする動きが強まっているのですね。そうなると機能面での差別化もさらに進みそうですね。
では、こうした市場や商品動向をまとめた今回の調査について、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

富崎今回の調査について、特に評価をいただいたのは、成分別の販売高です。どの成分が市場で注目されているのか、どの層で使用されているのかが一目で分かることで、商品の開発方針を検討する際の判断材料になるとのお声をいただいています。このほかにもブランドシェア、美容液・化粧水などの種類別や、訴求別などに分けて販売高を出していて、様々な視点から『アンチエイジング市場』をみることができる点も、毎回ご好評をいただいています。

また、個別ブランド編では、「リンクルショット」「エリクシール」「オルビス」「Nオーガニック」「Yunth」といった主要・注目ブランドなど全25ブランドを取り上げ、沿革、売上推移、種類別売上構成、商品・販売戦略を詳細に分析していることで、競合の状況や自社の立ち位置を俯瞰的に把握できる点が魅力だというお声をいただいています。

さらに、消費者のエイジングケアに対する意識や実態、成分の認知・使用状況などの消費者データのページも併せて確認できる点も好評をいただいています。

 

―最後になりますが、読者の皆様に一言ありましたらお願いします。

成海本レポートは、弊社の化粧品レポートの中でも特にご活用いただく機会が多い人気テーマのひとつとなっており、アンチエイジング化粧品市場にご興味、ご関心のある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

アンチエイジング化粧品市場の全体像を把握し、事業戦略や商品開発にご活用いただける調査資料として、ブランド別・種類別・訴求別・成分別・価格帯別などの多角的な切り口から国内市場の現状と将来性を徹底分析しています。また、主要・注目ブランドのブランドごとの戦略もご確認いただけますので、さまざまな視点から市場を把握いただける内容となっております。

本レポートは、無料の試読サービスもございますので、少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にご連絡くださいませ!

 

 

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。

 

 

『2025年 アンチエイジング化粧品の市場分析調査

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