美容・化粧品
第159回は、2025年12月12日発刊の『2025年 健康食品のR&D戦略調査』です!
主要健康食品企業のR&D戦略を、組織体制、R&D費・人員、注力テーマ、特許、産学官との提携状況などから多角的に分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの上野利恵、藤原桃子、脇阪樹に調査のポイントをインタビューしました!
上野利恵 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
係長 上野利恵
—Profile—
入社以降、シニア食や業務用食品領域を中心に調査を担当。近年は、新規事業や用途開発など、事業戦略の立案に向けた調査も複数実施している。
藤原桃子 プロフィール
リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
データアナリスト 藤原桃子
—Profile—
入社以降、ヘルス&フード関連のマーケット調査を中心に担当。近年は、ヘルス分野の消費者調査や独自調査も複数実施している。
脇阪樹 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
脇阪樹
—Profile—
2025年4月入社、健康食品分野で市場・消費者調査を担当している。
―なぜ今回、健康食品のR&Dにフォーカスした調査を行ったのでしょうか?
上野:健康食品市場は拡大を続ける一方で、2024年に発生した紅麹問題を契機とした機能性表示食品制度の見直しや、異業種参入の増加などにより、事業環境は大きな転換期を迎えています。
こうしたなか、企業が持続的に成長していくためには、製品投入のスピードやラインアップ拡充だけでなく、機能性や安全性を裏付ける研究開発戦略の重要性が、これまで以上に高まっています。
特に近年は、認知機能やフレイル・ロコモ対策、メンタルケア、睡眠改善など、QOL(生活の質)向上に寄与する領域での研究が進むとともに、エビデンス構築や製剤化技術、サステナビリティへの対応など、研究開発に求められる視点も多様化しています。
そこで本調査では、こうした環境変化の中で、健康食品分野において各社がどのようなR&D戦略を描き、どの領域で研究を深化させているのか、その最前線を明らかにすることを目的に実施しました。
―なるほど、市場の成長が続く一方で、制度対応や競争環境の変化といった課題があるのですね。
では、こうした環境変化の中で、企業の研究開発投資やR&Dの取り組みについて、どのようなことが明らかとなったのでしょうか。
藤原:はい。まず、主要企業の研究開発投資の動向をみると、2024年度における主要企業11社のR&D費の合計は、前年度比5.3%増の1,431億円となりました。11社中9社でR&D費が前年を上回っており、研究開発投資が引き続き強化されている点が大きな特徴です。
なかでも、ロート製薬、ポーラ・オルビスホールディングス、森下仁丹は2桁増を遂げているほか、サントリーホールディングスも10%近い増加となっています。
この結果から、制度見直しや競争激化といった逆風要因がある一方で、各社が中長期的な成長を見据え、研究開発への投資姿勢を維持・強化していることがうかがえます。
―制度対応や競争環境の変化が進む中でも、各社が研究開発投資を継続していることがよくわかりました。
そのうえで、健康食品のR&Dではどのようなテーマが重要になってくるとお考えでしょうか?
脇阪:今後の健康食品R&Dでは、研究の質と価値の幅をいかに高めていくかが重要なテーマになると考えています。その中で、特に注目すべきテーマとしては、①「エビデンス強化・機能性研究の深化」、②「QOL向上・情緒的価値」、③「継続・摂取しやすい製剤設計」、④「パーソナライズ・スマートヘルスケア」、⑤「サステナビリティ・社会課題の解決」の5つが挙げられます。
特に、②については身体機能の改善だけでなく、生活の快適さや楽しさ、メンタルケアや睡眠改善など、生活者の実感に寄り添った研究開発が広がっています。各社の事例をみると、資生堂では東洋医学と先端美容科学を融合させたインナービューティー製品を通じて、感性や幸福感に訴求する価値創造を進めています。また、味の素はフード&ウェルネス領域で「おいしさ」と「健康」の両立を目指した食のイノベーションを推進しています。
―5つのテーマの中でも、情緒的価値に関する研究が広がっているのですね。
その他のテーマについては、最近どのような動きがみられるのでしょうか?
脇阪:最近の動きをみると、素材選択や製造プロセスの工夫、社会貢献型の製品開発など、サステナビリティや社会課題を意識した研究開発に取り組む企業が増えています。
今後は、健康維持にとどまらず、持続可能な社会の実現に貢献する製品開発への取り組みが、さらに活発化するとみられます。
―それら5つのテーマが、今後の健康食品R&Dにおける重要なポイントなのですね。
実際にレポートをご覧になった方からは、どのような評価が寄せられていますか?
藤原:お客様からは、「各社がどの分野に注力し、今後どの方向に進もうとしているのかが整理されていて参考になった」 という声をいただいており、研究領域の比較や重点テーマの把握に役立つとの評価をいただいております。
また、「各社の研究開発状況が一つにまとまっており、全体像を短時間でつかめる」 という点も、お客様にご好評いただいています。
こうしたご感想を励みに、今後もお客様のニーズに応えられるよう、より精度の高い情報提供に取り組んでまいります。
―なるほど、実務に直結する内容として評価されているのですね。
最後に、レポートの見どころについて教えてください。
上野:本レポートでは、主要健康食品企業のR&D戦略を、組織体制、R&D費・人員、注力テーマ、特許、産学官との提携状況など、さまざまな切り口から多角的に分析しています。
各社がどのような戦略のもとで研究開発を進めているのか、そして今後どの方向に進もうとしているのかを把握できる点が最大の特徴です。
少しでもご関心をお持ちいただけましたら、無料のご試読も承っておりますので、ぜひ詳細をご確認いただけましたら幸いです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 健康食品のR&D戦略調査」レポートは絶賛発売中です。
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