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2022.06.29

リサーチャーに聞く!#2 『2022年 女性の美容に関する意識・実態調査』調査のポイント

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BEAUTY

今回は 2022年5月23日に発刊した『2022年女性の美容に関する意識・実態調査』です!今回で4回目の調査となり、お客様からも高い評価を得ている同レポートについて、弊社リサーチャーの富崎敦子に調査のポイントについてインタビューしました!

 

 

富崎 敦子 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Beauty

係長 富崎 敦子

—Profile—
2013年の入社当時から化粧品分野でマーケット調査と消費者調査を担当している。
これまでスキンケアを中心に、海外戦略、OEMなど幅広い内容で調査企画を提案し、
近年は商品企画や顧客提案、原料に関するコンサルティング業務にも携わっている。
最近は、インナービューティにも興味があり、化粧品メーカーの美容ドリンクを取り入れているほか、
休みの日は料理の勉強をしている。JNAジェルネイル技能検定上級を取得。

 


―なぜ、今回女性の美容に関する調査を実施したのですか?

富崎女性の美容に関連する消費者調査は、2019年に企画にあがり、今回で4回目となります。企画が立ち上がった当時、女性の美容に関するデータはあったのですが、いわゆる一般的な女性を対象にしたものが少なく、まとまったデータとなると、ほとんどありませんでした。
また、お客様からも「肌質に関するデータはあるか?」「オールインワン市場は好調だけれど使う人も増えているの?」など、使用実態や美容への意識に関するお問い合わせも多くいただいていましたので、こうしたお声に何かできないかと考えたのがきっかけです。

弊社は美容・化粧品専門のチームを設け業界の情報を日々に追っていますので、弊社の強みである”専門性”を生かして、弊社だからこそ作れる”美容・化粧品の基礎データ”があるのではと考えました。
消費者の意識は時代とともに移り変わっていくものですので、今後10年、20年とデータを積み重ねていくことで、美容の歴史としても語ることができるように意識して実査を行っています。ちなみに、調査を開始した2019年はちょうど平成最後の年でしたので、いつか平成の美容意識と令和の美容意識の比較を通じて商品トレンドの変化を分析できたらと思っています。

 

―そうなのですね。2019年から毎年調査されているということですが、以前と比べて何か変わったところはありますか?

富崎2019年と比べると、やはりデジタルの利用がかなり増えています。化粧品を購入する際の情報源としてSNSの利用は20代が66%(2019年比+13pt)、30代でも48%(+16pt)となっています。また、YouTubeなどの動画を利用する人は、20代が中心で2019年には30代以降は約2%ほどでした。いまでは20代が35%、30代が24%となっており、この4年で利用者が大幅に増えています。

また、美容のために普段取り組んでいることとして、「湯船につかる」が2019年と比べて24pt、「十分な睡眠をとる」が14pt、「軽い運動をする」が13pt増えており、化粧品だけに気を遣うのではなく、食事や睡眠、運動によって心身ともに健康でありながら美しさを求めるウェルネスビューティの意識が高まっています。

 

 

―なるほど、時系列でみると変化が数値でわかり、とても面白いですね。今回の調査のここに注目してほしい!というポイントをお聞かせください。

富崎設問や選択肢はいちから検討しているのですが、化粧品の業界を常にウォッチしていることもあり網羅された内容になっているかなと思います。
また、定点調査ですので時系列での比較ができるよう、基本的には設問や選択肢は変えていないのですが、毎年業界の関心に合わせてブラッシュアップを行っている点がポイントです。例えば化粧品業界でも最近はSDGs関連の話題が増えていますが、弊社は単に消費者の認知度や関心を聞くのでなく、「イメージがアップする取り組み」「多少高くても購入したいと思う取り組み」としても聞いており、興味深い結果がでています。
また、スキンケアを選ぶ基準として「自分の肌に合ったもの」がトップにくるのですが、この「自分の肌に合ったもの」とは実際にどういうこと?と疑問に思ったため、新たにその判断基準を問う設問を追加しました。実際に面白いとのお声を頂いております。

 

―業界の動きに合わせて常にブラッシュアップしているのですね。ほかにも、お客様からはどのような感想・評価をいただいていますか?

富崎お客様からは、基礎データとして意識の変化を把握するのに使用したり、提案資料の説得材料として使用しているというお声が多いです。クラスター分析も毎年好評です。
また、仮説検証のためにある設問と別の設問でクロス集計をしてほしいというご要望も多数頂いています。例えば、「オールインワンユーザーが化粧水を併用しているのは、オールインワンが心もとないと感じているからで、そのように感じている人ほど、化粧水を併用する傾向が高いのでは?」という仮説を持たれていて、それを検証するためのクロス集計の提案を行ったこともあります。
ほかにも、2019年版をご活用いただいているお客様が最新版の結果を見られたときに、この4年の変化の大きさにとても驚かれていました。弊社のデータをご活用頂いて「新たな気づき」につながっていると思うととても有難いことだなと思います。

 

―すごいですね!ご好評いただていて嬉しいですよね。

富崎はい、まだ一度も資料を見られたことがない方も、過去の資料をご購入頂いた方も、少しでもご興味ある方は是非ご連絡をお待ちしております!

 

 

 

 


コンシューマーレポートNo.319
2022年 女性の美容に関する意識・実態調査(第4弾)
コロナ2年目!コロナにより美容意識がどのように変わった?定着しているものは何?