美容・化粧品
第171回は、2026年6月30日発刊の『2026年 スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査(第3弾)』です!
女性のスキンケア実態をクレンジング・洗顔料・化粧水・乳液・導入美容液・美容液・クリーム・オールインワン・シートマスク・日焼け止め(顔用)・まつ毛美容液の11アイテムごとに深掘り。アイテムごとに重視ポイントや使用ブランド、ブランドの購入理由などを把握できるほか、ブランドスイッチの実態やブランドリピート率についても把握することが可能な当レポートについて、弊社リサーチャーの吉岡由莉に調査のポイントをインタビューしました!
吉岡由莉 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Beauty & Cosmetics
吉岡由莉
—Profile—
2024年に入社後、化粧品分野で消費者調査と市場調査を担当している。
直近では、通販化粧品や韓国コスメに関する市場分析調査のほか、ベースメイクに関する消費者調査を担当している。
最近は、念願のSwitch2を購入し、休みの日にゲームをして過ごすのがちょっとした楽しみです。
―今回、「スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査」が3回目の実施となりましたが、改めてどのような背景から調査を企画されたのでしょうか?
吉岡:本調査は2022年に初めて実施し、2年に1回のペースで最新データへ更新しています。
これまで、お客さまから「商品企画や開発に役立つデータ」として高い評価をいただいており、朝用アイテムの開発やブランドの商品ラインアップの検討など、さまざまな場面でご活用いただいてきました。そうした反響を受け、最新の市場動向を反映したデータをお届けしたいと考え、第3弾を実施する運びとなりました。
近年は、スキンケア市場のトレンドや女性の美容意識、商品選びの基準が大きく変化しています。そこで今回は、調査内容をリニューアルし、より実態に即した分析ができるよう内容を充実させております!
具体的には、調査対象アイテムを拡充し、新たに「導入美容液」と「まつ毛美容液」を追加しました。「クレンジング(剤型別)」、「洗顔料(剤型別)」、「化粧水」、「乳液」、「導入美容液」、「美容液」、「クリーム」、「オールインワン」、「シートマスク」、「日焼け止め(顔用)」、「まつ毛美容液」の全11アイテムについて、それぞれの重視ポイントや使用ブランド、ブランドを選ぶ理由などを詳しく分析しています。
さらに、ブランドスイッチの実態やブランドリピート率に加え、2022年から2026年までのスキンケア意識の変化も分析しており、見どころ満載のレポートとなっています!
―ありがとうございます。ますますレポートの内容が気になってきました!それでは、今回の調査で特に印象に残った発見や、新たに見えてきたトレンドについて教えてください!
吉岡:はい!まずは、女性のスキンケア実態について、基礎的なデータからご紹介します。
現在使用しているスキンケアアイテムでは、「洗顔料」「クレンジング」「化粧水」が上位3アイテムとなっており、いずれも使用率は8割を超えています。また、2024年と比較すると、「日焼け止め(顔用)」が4.8pt、「シートマスク」が4.0pt増加しており、これらのアイテムの使用が拡大しています。
また、近年は朝用スキンケア商品の展開が活発になっていますが、実際の使用状況についても調査しております。朝のスキンケアで使用しているアイテムでは、「化粧水」が73.5%で最も多く、次いで「洗顔料」(56.1%)、「日焼け止め(顔用)」(47.2%)、「乳液」(42.9%)となっています。
2024年と比較すると、「洗顔料」が3.7pt、「日焼け止め(顔用)」が3.3pt、「乳液」が1.1pt増加しており、朝のスキンケアに取り入れるアイテムは年々増える傾向にあります。特に50代~60代では「洗顔料」の使用率が6割を超え、他の年代よりも朝に「洗顔料」を使用する傾向がみられました。
このように、「朝用洗顔」や「朝用乳液」といった商品の展開が進む中で、実際の消費者の朝のスキンケア習慣にも変化が表れており、朝のケアを重視する意識が広がっています。
―なるほど、朝のスキンケア市場が広がっていることが、実際のデータからも見えてきたのですね!
では、そうした基礎的な実態を踏まえて、今回の調査で特に「面白い」と感じた結果や、注目すべき発見はありましたか?
吉岡:そうですね。今回の調査でも「クレンジング」と「洗顔料」については剤型別に重視ポイントや使用ブランドを詳しく調査しています。その中でも、特に興味深かったのが「クレンジングオイル」に関する結果です。
まず、メイクの仕上がり別に使用しているクレンジングの剤型をみると、アイメイク・ベースメイク・リップメイクのいずれにおいても、すっぴん風のナチュラルメイクからしっかりメイクまで、すべての仕上がりで「クレンジングオイル」の使用率が最も高い結果となりました。
さらに、「クレンジングオイル」の使用率を2022年からの推移でみると、全年代で増加しており、特に若年層では2022年比で約10ポイント伸長しています。
また、重視ポイントにも変化がみられました。これまでは「メイク落ちの良さ」が重視されていましたが、その割合はやや低下しています。一方で、「くすみ・透明感ケア効果」や「エイジングケア効果」を重視する人が増えており、「クレンジングオイル」にも洗浄力だけでなく、スキンケア機能や付加価値を求める傾向が高まっていることが分かりました。
このほか、もう一つ注目したいのが、「美容液」と「導入美容液」です。近年、美容液市場が拡大する中で、「導入美容液」への関心も高まっています。
今回の調査では、「導入美容液」の使用率は15.4%となり、30代~40代を中心に使用されていることが分かりました。また、「導入美容液」を選ぶ際に最も重視されているのは「肌への浸透力が高いこと」で、特に30代では「その後に使用するスキンケアの浸透を高めること」や「肌をやわらかくする効果」への期待が高い傾向にあります。
このように、同じスキンケアアイテムでも、消費者が求める価値や役割は変化しています。アイテムごとのニーズを詳しく把握することで、新商品の企画や既存商品の価値訴求にも役立てていただける内容となっています!

―「クレンジング」や「美容液」といった主要アイテムごとに、消費者が求める価値の変化が具体的に見えてきて非常に興味深いですね。単なる使用実態だけでなく、機能性や付加価値への期待も高まっている点が印象的です!
それでは続いて、こうしたアイテム別の動向も踏まえたうえで、ブランドごとの特徴や選ばれ方についても教えてください!特に、今回の調査ではどのようなブランド分析が可能になっているのでしょうか?
吉岡:はい。今回のリニューアルでは、ブランド分析にも特に力を入れています!前回調査で「自社ブランドユーザーがどのブランドから流入しているのかを把握したい」というご要望を多くいただいたことを受け、今回は調査内容を拡充しました。
具体的には、スキンケアのアイテム別に、ブランドの選択理由や次回使用意向ブランドに加え、現在使用しているブランドの一つ前に使用していたブランドも新たに聴取しました。
これにより、ブランドを選んだ理由から、どのブランドから乗り換えたのか、さらに今後も継続して使用したいと考えているのかまで、一連のカスタマージャーニーを把握できる設計となっています!
まず、こうした分析の前提となる指標として、近年のスキンケアにおけるライン使いの意識をみると、「同じブランドで揃えるようにしている」「同じブランドで揃えた方が効果が高まる」といった回答はいずれも5割未満にとどまり、2024年と比較しても5pt以上低下しています。このことから、スキンケアのライン使いへのこだわりは弱まる傾向がみられます。
この変化を背景に、従来はブランドロイヤリティが高いとされてきたカウンセリングブランド、例えば「アルビオン」「クレ・ド・ポー ボーテ」「コスメデコルテ」などでも、ユーザー囲い込み率の低下がみられました。一方で、「キュレル」や「エリクシール」などのセルフブランド、「DHC」「ファンケル」といったD2Cブランドでは囲い込み率が上昇しており、ブランドロイヤリティの構造に変化が生じています。
また、ブランド間の流動性にも特徴があり、例えば「無印良品」の化粧水ユーザーでは、「メラノCC」や「ちふれ」といった低価格帯ブランドからの流入が多く、次回購入意向としても「肌ラボ」や「キュレル」など同価格帯ブランドが多く挙がっています。一方、「ファンケル」のクレンジングユーザーではリピート意向率が5割を下回り、「アテニア」や「DUO」といった同じD2Cブランドへのスイッチ意向が高い結果となりました。
このように、本調査ではアイテム別の使用実態に加え、ブランドの流入元・スイッチ状況・リピート意向までを一連の流れで把握することができ、ブランドごとのポジションや顧客構造の違いを明らかにできる点が大きな特徴となっています。
―ブランドごとの流れがここまで明確に見えるのは面白いですね!非常に参考になりますし、他ではなかなか見られない調査内容だと感じます。ありがとうございました。
それでは最後に、本記事の読者の皆さまへ一言メッセージをいただけますでしょうか。
吉岡:最後までご覧いただき、ありがとうございます。
本レポートでは、女性のスキンケア意識に加え、年代別の違いや、美容意識の高さ・コスパ重視など消費者の多様な価値観に基づいて分類した7つのクラスターごとに、スキンケアアイテム選定時の重視ポイント、使用ブランド、購入理由などを把握できる内容となっています。
さらに、複数の設問を組み合わせることで多角的な分析が可能な設計となっており、肌悩み別に使用アイテムを確認したり、自社ブランドと競合ブランドの評価ポイントを比較することで、どの点に強みがあるのかなどを明らかにすることができます。
スキンケアのアイテム別ニーズに関する基礎データとしてはもちろん、商品企画やブランド戦略における仮説構築・検証など、幅広い目的でご活用いただけます。
また、オンラインミーティング形式の無料試読もご用意しており、実際のページをご覧いただきながら詳細データをご確認いただけます。御社の課題やご関心に合わせて内容をご紹介いたしますので、ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください!

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2026年 スキンケアのアイテム別ニーズ分析調査(第3弾)」レポートは絶賛発売中です。
ご興味がございましたら是非とも弊社にお問い合わせくださいませ。
「TPCビブリオテック」では自主企画調査レポートが購入可能です。
豊富な情報量で、様々なニーズに対応します。
サービスに関するご相談やお見積りを承っております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
[ 24時間受付中 ]
[ 9:00-17:00 土日祝除く ]