美容・化粧品
第166回は、2025年12月22日発刊の『2025年 食品企業のR&D戦略調査Ⅰ』です!
主要食品企業15社のR&D戦略を組織体制やR&D費・人員、注力テーマ、特許、産学官との提携状況などから多角的に分析した当レポートについて、弊社リサーチャーの川原恒輔、水上創、松井優太に調査のポイントをインタビューしました!
川原恒輔 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
シニアアナリスト 川原恒輔
—Profile—
入社以降、ヘルス&フード関連の調査を担当。
お客様の課題解決につながる価値ある情報の提供を心がけ、
BtoB・BtoCを問わず、マーケット調査・事例調査・ユーザー調査に携わっている。
水上創 プロフィール

リサ・リューション事業部 ソリューショングループ Health & Food
課長 水上創
—Profile—
入社当時から、Food&Drink分野で市場調査と消費者調査を担当しているほか、
顧客の課題解決につながる独自調査にも多く携わっている。
近年は、プラントベースフードに関する調査を得意としており、これまで複数の市場調査や消費者調査、セミナーを行ってきた。
松井優太 プロフィール

リサ・リューション事業部 リサーチグループ Health & Food
松井優太
—Profile—
健康食品分野で市場調査・消費者調査を担当。
顧客一人一人に向き合い、課題を解決する最適なご提案ができるよう日々奮闘中。
休日は野球観戦や旅行などでリフレッシュ。
―今回、主要食品企業15社を対象に食品業界における研究開発戦略をテーマにした調査とのことですが、なぜ今、この調査を実施しようとしたのでしょうか?
水上:近年の日本の食品市場は、人口減少によって成熟化し、競争がかつてないほど激化しています。さらに、消費者の健康志向やサステナビリティ対応への関心が高まり、企業に求められる役割も日々高度化しています。
こうした激動の市場環境の中で、各社が今後の中長期的な未来をどう切り拓いていくのか。食品業界ならではの幅広い研究テーマを整理し、横断的な戦略動向を浮き彫りにする必要があると考えたのが、今回の調査のきっかけです。
―なるほど。単に「おいしいものを作る」時代から、社会課題の解決を見据えた高度な戦略が求められる転換期にあるのですね。今回の調査で、何か新たな発見や驚くべきデータはありましたか?
川原:はい、まず数字として非常に驚いたのが、主要15社の2024年度R&D費の合計が前年度比19.5%増の約2,490億円と大幅に拡大していたことです。実に15社中13社が前年度を上回る投資を行っており、明治ホールディングスや日清食品ホールディングスなど6社が2桁増を記録しました。このように業界全体の本気度がはっきりと数字に表れています。
また、今後の成長のカギを握る要素として、①科学的根拠にもとづく機能性食品の開発、②個人特性や異文化に対応した食の提案、③先端バイオ・細胞技術の活用による素材探索、④持続可能な原料・製法の革新、⑤デジタル・AI活用による自動化・省人化・効率化という5つのキートレンドが明確になったことも大きな発見ですね。
―前年度比19.5%増ですか!名だたる大手企業が軒並み2桁増とは、各社の並々ならぬ熱意が伝わってきますね。いま挙げていただいた5つのキートレンドについて、現在どのような研究や取り組みが注目されているのでしょうか?
松井:現在は科学的根拠(エビデンス)の蓄積や先端技術の掛け合わせが大きなトレンドです。
例えば、日清食品ホールディングスは女性の健康領域などでエビデンス蓄積を進め、2030年に向けた新規事業の創出を目指しています。また、明治ホールディングスは自社保有の微生物資源に、最新のバイオ技術やデジタル技術を掛け合わせた「バイオものづくり」に注力し、環境問題にもアプローチしています。
さらに、AIやデータ解析を用いた開発プロセスの自動化・効率化など、各社が独自の技術革新で新しい価値を生み出そうと大きく動いています。
―具体的な社名と取り組みをお聞きすると、まさに今、食品業界で大きな技術革新が起きていることを実感します。最後に、今回のレポートで「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば、ぜひお聞かせください。
水上:本レポートの最大の強みは、競合他社が「どこに・何に・どのように」投資しているのかを多角的に俯瞰できる点です。
R&D体制や研究開発成果の分析だけでなく、特許分析も交えているため、各社が注力する技術領域はもちろん、今後競争が激化する領域や、逆に“まだ手つかずの未開拓領域”を見極めることができます。自社の中長期的な研究開発ロードマップの作成や、投資の優先順位を見直すためのベンチマークとして、戦略立案に直結する一冊になっています。次なる成長の種を探すために、ぜひ本レポートの中身をご活用いただきたいですね。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。
さて、今回インタビューした「2025年 食品企業のR&D戦略調査Ⅰ」レポートは絶賛発売中です。
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